日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳」を楽しんでいます。
1年の計は元旦にあり。
そんな言葉を聞いたことがある方は多いと思います。もちろん、今日はすでに6日なので元旦はとっくに過ぎているのですが、お仕事のスタートで考えると4日、もしくは7日スタートの方が多いかもしれません。
とくにお子さんがいらっしゃる方の場合、冬休み明けの最初の登校(登園)が7日というケースもありますね。お子さんが学校(幼稚園)へ戻って日常が戻る、といった感じでしょうか。お子さんも高校生や大学生になってくると事情が変わってきますけれどね。
おそらく多くの方が明日7日には、日常の時間を取り戻すと思われます。我が家も小学生のムスメがおりますので、やはり学校が始まると時間の流れがちょっと変わります。冬休みだろうが、夏休みだろうが、わたし自身はお仕事をしているのですけれども、やはり気持ちが違います。
そこで、日常生活がスタートするにあたって「今年はごはんをちゃんと食べたい」「もう少し野菜を意識してとりたい」と考えている方に(わたしもその一人!)、ヒントとなるようなことを今日は書いていきます。
ご紹介したいのは、薬膳ではよく登場する言葉。でも、ただの言葉ではありません。そう、知っていると身体も心もハッピーになれる言葉です。
というわけで、本日のテーマは「知っていると身体も心もハッピーになる言葉」!
Contents
■言葉だけでハッピー?
言葉だけでハッピーになる、なんて「眉唾?」と疑いたくなったかもしれません。うーん、確かに怪しく聞こえます。書いた本人がそう言ったらお終いなので、「怪しい」とは申しませんが。
これらの言葉は、食材を買う際、調理する際に皆さんを大いに助けてくれるものです。この言葉を知っているのといないのとでは、食養生の度合いが変わります!
今日のブログ記事を読まれた方はラッキーですよ(自分で言ってしまうw)。今年1年の綺麗と元気のベースを手に入れたようなものです。
わたしにとっても大切な言葉です。ぜひご一緒に基本の言葉を頭にボーンと放り込みましょう。
◾️自分の暮らす地域を大切に食べ物を選びましょう
薬膳では、身体と土地は密接に繋がっていると考えます。これを「身土不二(しんどふじ)」といいます。
身土不二(しんどふじ)。
これが、今日ご紹介したい言葉のひとつめです。

人間は生まれ育った土地や気候など、「環境」と呼ばれるものと無関係ではいられません。だからこそ、自分が生まれ育った環境で古くから食べられきたものをが身体に合っている、という意味です。
本来は。
ただ、わたしはベジ楽的解釈をプラスしています。今の日本で、生まれた土地で一生を終える方ってたぶん少数派だと思うのです。家族やパートナーの事情だったり、進学や就職といった理由だったりで、生まれた土地を離れる方は多くいらっしゃいます。本来ルーツのある土地とは遠く離れた場所で暮らしている方のほうが多いのではないかしら。
わたしも、自分とはまったく無関係の場所で暮らしている人間のひとりです。親戚も先祖もまったく暮らしたことのない福岡に住んでいるのですから。そのうえ、いつどんなタイミングで福岡を離れるとも限りません。
だから、ベジ楽では「今暮らしている土地で食べられているものをチェックしよう!」と解釈しています。
どこに住んでいても、どんな暮らしをしていても、その土地その土地で食べられているものを食べてみましょう。暑い地域には暑さに強い食べ物が、寒い地域には寒さに強い食べ物が育っています。とくに野菜は肉類とは異なり、その違いが顕著です。
それにね、せっかく住んでいるのだから、「ご当地の美味しいもの」に挑戦してみたいではないですか! わたしは常にそう考えています。だから、グイグイ食べますよ。ガンガンいきますよ(これ、ほんと)。
身土不二。
あなたなりの解釈をプラスしてくださって構いません。それこそ、自由です。
でも、トマトを買うときに産地をチェックしてみて、ご自身なりの身土不二をヒントにしてくださいね。
◾️弱い部分は同じ形のもの、同じ部位を食べて補いましょう
続いてご紹介したい言葉は、「以類補類(いるいほるい)」。
以類補類(いるいほるい)。
これは、同じ類(たぐい)の食べ物を以って(もちいて、と言い換えてもいいですよ)、同じ類(たぐい)で不足しているものを補って健全な状態にする、という考え方です。
ざっくりまとめてしまえば、肝臓が弱っていると感じたらレバー(豚や牛の肝臓)を食べる、といったもの。ほかにも、足が怠く疲れているなら豚や牛の足を食べる、といった面でも見ることができます。

おもに動物を例にあげましたが、単純に形に注目して似た形のものを食べる、と考えるときもあります。
そうですね、よく例にあげれるのがソラマメです。
ソラマメの形が腎臓の形状に似ていることから、腎を補うためにソラマメを食べることを、薬膳では推奨しています。
食べ物の形に注目して選んでくださいね。
とくに冬から春にかけては腎を補いたいので、間もなく出回るソラマメをチェックしてみてくださいね。
ベジ楽では、それにプラスして「気持ちが引かれる形の野菜はチャレンジのサイン!」だと考えています。
今日はどんな料理をしよう、とスーパー等の野菜売り場をチェックする際に、形が気になる野菜ってありませんか? 目が合うような感覚でしょうか。
わたしの場合、ロマネスコを初めて畑で見たときの衝撃が忘れられません。あ、売り場ではありませんでした。なにしろ取材中の畑だったもので。
「なに、これ? 恐竜⁉」

これがわたしのロマネスコに対する最初の反応です。ゴツゴツした形状が思いっきり気になりました。気になって気になって、その場で農家の方に「これ、ください! 食べたいです」とお願いしたくらい。
気になるのは、今のあなたに必要だから。
気になる野菜(だけでなく、ほかのものも)に出合ったら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
◾️食べ物は丸ごと食べましょう
最後の言葉は、「一物全体(いちぶつぜんたい)」と言います。これは、食べ物を丸ごと食べましょう、という意味。
一物全体(いちぶつぜんたい)。
漢字4字にすると、難しく聞こえてしまうかもしれませんが、野菜は丸ごと食べましょう、と言ってしまえばわかりやすいですね。
もちろん、魚もそうです。肉も。ただし、魚の中骨のように食べにくいものもあります。それも食べろ、と言っている訳ではないですよ。そこは誤解しないでくださいね。
実際に鯛の骨などは鋭くて、喉に刺さると結構辛いです。かつてムスメがやらかしました。まだ小さかったので、ギャンギャン泣きわめきましたが、年末で病院に駆け込むこともできず…ダッシュで購入してきたながーいピンセットで取り除きました。話はそれましたが、ほどほどに、というベジ楽のいつもの姿勢は変わりません。
食べられる範囲で、全部食べましょう。
その理由を薬膳では、鶏にしろ魚にしろ、野菜にしろ、全部がそろって初めてバランスがとれた状態で存在しているから、と説明しています。つまり、バランスがとれているものを丸ごといただくことで、食べる人のバランスが整う、という考えですね。

■日常が始まります。言葉を味方に元気よくいきましょう!
ここまで、食養生のヒントとなる言葉を3つご紹介しました。
日常が始まり、忙しい時間を過ごされる方も食事を選ぶ際、食材を購入する際に思い出していただければと思います。
たかだか言葉。されど言葉。
きっと明日からのあなたの強いサポーターとなり得るだけの力のある言葉です。
身土不二
以類補類
一物全体
2019年も、野菜をたっぷり取り入れて綺麗と元気にますます磨きをかけましょう。もちろん、わたしもご一緒させてくださいね。わくわく♪