みなさん、こんにちは。
日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日は腰痛をテーマに考えていこうと思います。
寒いときに腰痛が…という話を友人から聞いたのです。友人の腰の状態が少しでも改善ることを祈っています。
もし、これを読んでくださっている方も「ちょっと腰の調子が悪くて」と思われているようなら、少しでも改善するように思いきり願いをこめて今日は書きます。
Contents
■腰痛の原因を考えてみる
ひと口に腰痛といっても、その原因はさまざまです。主な原因としてよく耳にするのが
- 運動不足
- 肥満
- 姿勢の悪さ
この3つです。
◇運動不足が腰痛の原因?
運動不足は、現代人ならだれでも心当たりがあるかもしれません。確かに身体を動かしていないと、身体全体がコチコチち固くなるような気がします。
実際、わたしも身体を動かしたくなります。上手下手は関係なく、なにか運動をするとスッキリする実感があるので、その感覚から考えてもプラス効果があるのだろうと予想できます。運動不足を解消するのに、特別なことは必要ないです。歩くだけでもじゅうぶん。…と、これは個人的意見です。
日頃から車で移動している方の場合、自分が意外と歩いていない(動いていない)ことに気づいていないケースもあるように感じます。
わたしには小学生のムスメがいるのですが、彼女がかなり遠方まで習い事に通っています。移動距離は往復で毎週100キロ! でも、車で移動しているので、基本的に1歩も歩きません。100キロを足をほぼ動かさずに移動しています。
そのことから考えても、車を使うと移動していても歩いてはいない、となるのは至極当然ですね。
◇太ってしまうと腰が痛くなる?
ふたつめの肥満。
当たり前ですが、あまりに体重が増えてしまうと、その重さを支える腰や膝に負荷がかかります。ふくよかなのはいいのです。病院で指摘されるほどの重さは問題だということです。また、以前わたし自身が言われたことですが、「急に太る」「急激に痩せる」は単に太ったり痩せたりすることより危険なのだそう。
ちなみに、わたしは10代の頃、体調を崩して一気に体重が落ちたことがあります。ダイエットではありません。きっかけは風邪です。風邪は万病のもと、と言いますがまさにそのとおり。
身長は156cmなのですが、当時の体重は約35キロ(これでも多めに見積もっています)。
太ることも、痩せることも急激なものはよくありません。そして、腰や膝を負担だけにフォーカスするなら、やはり指摘を受けるほどの体重増は危険です。
ベジ楽で提案している「ゆるベジらく膳料理」はその点、かなりおすすめですよ(と、宣伝しました!)。なにしろ、野菜の噛み応えや食物繊維をたっぷり実感できる内容にしているので、結果的に肥満対策にもなるワンプレートだからです。
◇猫背が腰痛を生む?
最後は、姿勢の悪さが原因の場合です。
姿勢…これは、わたしにとって大いなる問題です。皆さんはいかがでしょうか。
整体の先生に教えていただいた良い姿勢についても、少しご紹介しておきます。
ウケウリ、です。
人間の背骨は本来S字を描くようにカーブしています。重い頭を支えるのに、このカーブが必要なのです。この曲線が崩れるとバランスが悪くなって腰に負担がかかってしまうのだそう。
力を抜いて壁際に立ってチェックできると、教えてもらいました。
自然に力を抜いて立ったときに、背中と両肩が壁に触れ、手のひらが腰と壁の間に入るくらい隙間があると良い姿勢。
背中はつくけれど肩が浮く人は猫背気味。逆に腰の隙間が大きい人は反り気味。
皆さんはいかがでしょう?
姿勢を意識することで、腰痛はかなり軽減しますよ、とは整体の先生の弁。わたしの場合、姿勢の悪さとバランスの悪さが手首の怪我に繋がったので、怪我以来ちょくちょく姿勢チェックをするようにしています。
それで実感としてわかったのですが、姿勢はクセですね。気がつくと、ついうっかり崩れてしまっています。
もし、皆さんの中に「ドキッ」とされた方がいらしたらお仲間です。ご一緒に気をつけていきましょう。
■ゆるベジらく膳料理的 腰痛の原因
中医学をベースに考える薬膳の世界では、腰痛の原因を「腎が健全にはたらかないから」だと考えます。ゆるベジらく膳料理のベジ楽も、薬膳をベースに考えているので、腰痛の原因を同じように考えます。
腎が弱ることを「腎虚(じんきょ)」とも言います。「虚」とは「欠ける」や「弱る」の同義語です。
では、なぜ腎が弱るのでしょう?
- 寒さ
- 加齢
- 疲労
- 病気
ざっと考えただけで、これらの原因が考えられます。
腎が弱まると、腰の回りの血流が悪くなります。この血流の悪さは、腰回りの痛みやハリの原因となります。
さらに、腎は寒いと健全さを失ってしまう五臓のひとつです。つまり、冬には腎が弱り勝ち。しかも、腎は水分の吸収や排泄を司っているので、ここがはたらかないと腰痛と併せて「むくみ」の原因になることもあります。
さらに、腎は免疫とも深いかかわりがあります。腎が弱ると免疫力が落ちて風邪をひきやすくなる、と考えます。
寒い日に腰の痛みが悪化する、あるいは雨のときに腰が重くなる、といった症状がある場合は、冷えと湿気が原因なると言えます。
■ゆるベジらく膳料理的 腰痛対策
腎が弱ることが原因なら、その原因をしっかりケアしましょう。目指すは、腎を補う食事です!
冷えや寒さが原因なら、それらを取り除く野菜をチェックしましょう(野菜に限らず、ですが)。
腎に直接はたらきかける食材として…
クルミ、黒ごま、キャベツ、ゴボウ、黒豆など
があげられます。
血行をスムーズにする食材は…
タマネギ、ニラ、パセリ、菜の花、ショウガ。ネギなど。
があります。
ほかにも野菜ではありませんが、鮭や鰯もおすすめです。
「腰」という字は、身体(月)の要(かなめ)と書きます。腰が痛むと、日常生活もままなりません。楽しいことも半減してしまいます。
今一度、ご自身の腰をいたわりつつ、野菜で食養生してみてくださいね。
もちろん、病気が潜んでいることもないわけではありません。
痛みがひどい場合や、痛みが長引く場合は、専門医の判断を仰いでくださいね。
ゆるベジらく膳料理は、医学を否定するものはありません。お医者様の知識や経験はすばらしいと思っています。
ただ、病気の前の状態であるなら、食べ物を意識することで少しずつ改善していきましょう、という提案はできると思っていますし、実際に提案をさせていただいています。薬膳では、病気ではないけれど不調の状態を「未病(みびょう)」といいます。
未病は放置すると、病気になります。反対に養生することで健康に戻ります。病気と健康の危うい境目だと考えてください。未病なら、まだ食事や生活習慣で養生できることが多いです。
2月のレッスンでは、実際に腎にきく野菜としてカリフラワーやチンゲン菜などが登場予定です。
皆さんが腰痛を忘れ、元気よく過ごされますようにお祈りしています。
わたしも姿勢をちょくちょくチェックして、元気に過ごします。皆さんとご一緒できたら、これ以上嬉しいことはありません。
2月のレッスンは毎週火・木・金に開催しています。
10:30~13:30
レッスン料は6000(税別)です。3回分チケットをご購入いただきますと、1レッスンが5,500となり、かなりお得です。
腰痛予防にも通じる、血行促進食材がたっぷりのワンプレートをご一緒に楽しみましょう。