日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「花粉症には食養生!」です。
Contents
■花粉症ってなんでしょう?
今更ですが、花粉症ってなんぞや、というところから始めましょう。
花粉症は、アレルギー疾患のひとつですね。
ひと口に花粉といってもアレルゲンは、人によって全然違うようです。
わたしは「セイタカアワダチソウ」。これが天敵です!
土手に黄色のパヤパヤした花を見ると、見ているだけで鼻がムズムズ…してくる(ような気がする)のだから、どうしようもありません。
一般的には杉花粉が多いのでしょうか。杉もセイタカアワダチソウほどではないのですが、やはりわたしにとっては天敵のひとつ。
以前、病院の薬でひどく眠くなってしまったこともあり、食養生をのんびり試しています。もっとも、だからといって花粉症がゼロになってはいません。
もともと花粉症は、体内にとりこまれた花粉に対して、身体が激しく反応することで起こります。要するに異物認定して、必要以上に戦おうとしてしまい、結果的に自分自身をも傷つけてしまうことだと言われています。
要するに、人間にとって本来プラスに働くべきはずの免疫システムが暴走してしまうことによって起きるのです。
その原因は、よくわかっていないのが現状です。日々研究は進んでいる(はず)なので、今にその原因も含めていろいろなことが解明し、解決できる日が…来て欲しい! と願っています。
ただ、あくまでも皮膚感覚でしかないのですが、花粉症をはじめアレルギーに悩んでいる方が増えているように感じています。
とっても不思議なのですが、「花粉症になってしまったよ」とデビューを嘆く方を前にすると、すでにコチラ側にいる方たちは、心なしが嬉しそうに「あらあ、かかってしまいましたか。つらいでしょう? つらいですよね」というように感じます。そう、笑顔で(笑)。
なんなのでしょうね、あの笑顔。
わたしも、笑顔かも…しれません。なんというか、お仲間発見! という感覚でしょうか。
ともあれ、わたしと同じように苦しんでいる方に、食事のヒントになればいいな、という気持ちをこめて今日は「花粉症における食養生」という観点で書いてみたいと思います。
もっとも、わたしは医師ではありません。
医療従事者として書くのではなく、あくまでも一人の患者がジタバタしながら自分自身を実験台に行っている食養生について紹介する、ということです。
■薬膳の世界では、鼻と肺は繋がっている⁉
薬膳がベースにしている、中医学では、アレルギーを考えるときに「肺」に注目します。というのも、肺は皮膚や粘膜、鼻が本来のはたらきをするために存在しているものだからです。
逆の言い方をすれば、肺に元気がないと粘膜のはたらきが落ちます。すると、外からの病気の原因(薬膳の世界では邪気と呼びます)が体内に入りやすくなります。
皮膚が赤くただれたり、湿疹ができたりするのは、この邪気が身体に影響した結果です。
■肺をいたわる!
ここまでの話で、薬膳視点で考えるとアレルギーには肺をいたわることが大切だ、ということがおわかりいただけたと思います。
健全な肺は適度にうるおっている、とされます。
ただ、このうるおいも度を超してしまうと、痰が生まれて蓄積されるのでよくない、とも。
なんでも「ほどほどがよい」ということのようです。
肺をいたわるのに、肺と繋がりのある「脾」も大切にしたいです。
肺は簡単にいってしまえば、新鮮な空気を身体に取り組む場所です。この新鮮な空気を全身に送り出すのに必要なパワーは、食べ物によって脾で生まれる気が担います。
ざっくりまとめてしまえば、
食べ物を食べる→気が脾でつくられる→気力アップ→肺に新鮮な空気が入る→気力で全身に空気を送る→身体が元気
こんな感じです。
どこかひとつを補うのではなく、全体的に関連していることを念頭に肺をいたわるといいですね。つまり、全身の底上げです。
そして、もうひとつ。
免疫力にかかわるのは、「腎」だといわれています。あくまでも薬膳的な視点からの腎です。
現代医学でいう「腎臓」の概念とはちょっと異なるので、そこは別物として考えてくださいね。
つまり、「肺」「脾」「腎」をいたわる食養生を、わたしは心掛けています。
病院の薬にはほぼ頼らずに暮らせてはいます。
(なんとなく、保険のように手元に置いてはいますけれどね)
■花粉症対策を期待して食べたい野菜
わたし自身が、肺・脾・腎の底上げのために、春先になるとちょっとだけ意識して食べるものがあります。
それをご紹介します。
先に書いたように、あくまでも花粉症に悩むわたしがチャンレジしていることで、医師の判断とは違います。ご了承くださいね。
- ふき
- 納豆
- しいたけ
- 胡麻
ひとつずつ、もう少し詳しく取り上げてみましょう。
◇ふき(ふきのとう)
春先に出回る、ほろ苦い山菜。ふきのとう味噌や、天ぷらがメジャーな食べ方です。
ふきはデトックス効果が高いことでも知られています。
実際に冬眠から目覚めた熊がいちばん最初に口にするのは、ふきのとう。冬の間にため込んだ老廃物を除去してくれるはたらきがあります。
薬膳でいうと「温・苦」。肺のはたらきを助け、胃をととのえてくれることでも知られています。
◇納豆
野菜とは微妙に違いますが、大豆の加工品です。
納豆は「温・甘」に分類され、身体を温める性質があります。いわゆる「温活食材」です。
さらに胃腸をいたわって、消化吸収力をアップさせてくれます。
現代栄養学から言っても、納豆は腸内の善玉菌を増やして免疫力をあげてくれる、とも考えられています。その意味でも、花粉症にいいだろう、とわたしはいろいろな方法で食べています。
ごはんのお供として食べる方が多いとは思うのですが、わたしはトーストにしても食べます。同じ発酵食品のチーズと組み合わせます。この話をすると大抵「ええ!?」と嫌な顔をされますが、おすすめです。
◇しいたけ
しいたけは干してあるか、生かで多少違いがありますが、今回は干ししいたけ限定で書きますね。
干ししいたけは「温・甘」。これもやはり胃腸をいたわり、身体を温める働きがあります。なにより、美味しい(あ、これについては、花粉症と関係ないのでした)。ただ、しいたけは肝臓を強化することができる、とされています。肝臓は解毒作用と深い繋がりがあります。さらに、免疫細胞の生成に関係する「胸腺」に働きかけて、免疫細胞を活性化するという研究結果もあります。
免疫力アップは、花粉症にもぴったりです!
◇胡麻
胡麻は、アフリカが原産。黒か白かで、微妙に身体への影響が違いますが、どちらも栄養価がとても高いです。
とくに黒は「肝」や「腎」にはたらきかけます。滋養強壮やアンチエイジング効果がある、とされています
白は身体をうるおす、といわれています。肺や肌をうるおす、とも。どちらも花粉症対策になりそうだと、ウキウキします。
■ゆるベジらく膳料理的 花粉症対策の最善策
ここまで花粉症対策として、わたし自身が行っている「食養生」について書かせていただきました。皆さんのご参考になれば、嬉しいです。
さて。
わたしが感じている、最大の花粉症対策について、最後にご紹介したいと思います。
それは…自分の身体に敏感になること!
これにつきます。
睡眠不足の日は、体調も気分もイマイチだ。焼肉ばっかりガッツリ食べちゃったせいか、今日は身体が重いなぁ…などなど。
なんでもいいのです。
自分が何をしたら、どう感じるのか。
どんなものを食べたときに、心や体が軽く感じるのか。
そういったことに敏感になってみてください。自分の内側に目を向けると言い換えてもかまいません。
自分センサーに磨きをかけることが、わたしが感覚として今のところベストじゃないかと思う対策です。
ご参考にしてくださいね。
せっかくの春です! 花ムズムズではなく、心ウキウキでいきましょう!
ベジ楽のレッスンでは、こういった「知っているとうれしいこと」「チャンレジしてみたいと感じる食の話」を意識して盛り込んでいます。
折しも、4月は半額キャンペーン中です。ぜひぜひぜひ、ご参加ください。
きっと帰り道に足取りがかるーくなっている自分に気づかれるはず、です。ご一緒に新しく始めましょう。