日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「気になる! しみとしわ」です。
九州はまだ梅雨が明けません。
わたしが暮らす福岡では、「山笠が終わると夏がくる」と言われているのですが、山笠は7月15日にフィナーレを迎えたのですが、まだ梅雨が明けていません。
この山笠…福岡の伝統的なお祭りで知名度は全国区だとわたしは思っています。山笠については、わたしも余所者&新参者なので語れるほど詳しくないのですが、それでも話し出したらキリがないので(笑)、ちょっとおいておきます。
ともあれ、言いたかったのは「まだ梅雨があけないよ」ということ。
野菜ラバーで野菜オタクのわたしとしては、天候はとても気になります。この時期の日照時間は野菜の生育に大きく影響します。最近は、ドキドキハラハラしながら空を見上げることが多いです。
先日レッスンでは、そんな天候の話から「シミやしわのない肌が欲しい」へと話題が移りました。「美肌」について考えると、やはりシミやしわは無視できません。
そこで、前置きが長くなりましたが(今日は特に長くなってしまいました!)、気になる肌のシミやくすみ、しわについて少しだけ考えてみたいと思います。おつきあいください。
Contents
■現代医学的 シミの原因
これはなかなか難しいのですが(複雑にいろいろ言われているので)、現代医学では複合的な要因によってシミができる、とされています。
- 強い紫外線
- 体質
- 化粧品による刺激
- 不規則な生活習慣や食事
これらが、シミの原因リストです。
どうでしょうか? 心当たりがありますか?
お恥ずかしいのですが、わたしはありますよ。それでもこれらは対策をとりやすいとも思っています。
強い紫外線 → 紫外線対策グッズをフル導入
体質 → 食養生(ここは薬膳と同じ)
化粧品による刺激 → 自分に合う化粧品を探してみます(わたしは今のところファン●ルで落ち着いています)
不規則な生活習慣や食事 → これは改善すればなんとかできます
さあ、いかがでしょうか?
原因に心当たりがあるなら、ぜひひとつずつ改善していってみてください。
美肌は1日にしてならず。
わたしが意識していることでもあります。
■薬膳的 シミの原因
薬膳の考え方でいうと、シミは「瘀血」が原因です。
瘀血とは、血が身体をきれいにめぐらずに滞ってしまうこと。
本来しっかり流れる(めぐる)はずの血が、スムーズにいかないと、肩こりや腰痛の原因になったり、女性の場合は月経痛に悩まされたり、シミやあざができやすくなったりします。
わたしは体質的にどちらかというと、この瘀血の傾向があるのですが(残念ながら)、それでも食養生によって「大きく体調が傾くことなく」過ごせています。
薬膳では、血と深いかかわりのあるのは「肝」だと言われています。
肝は血を貯蔵しているので、全身に行き渡る血の量と質とをコントロールする役割を果たしています。
だから、瘀血の人は肝をいたわることがとても大切だとおわかりいただけたと思います。
■肝と血とシミは深い関係がある
「肝斑(かんぱん)」という言葉を聞いたことがありますか?
肝斑は頬や唇、目の周辺に左右対称にできるシミのことです。これは肝が健全にはたらかないことから起きるシミの減少です。最近は肝斑対策ができるサプリメントも販売されているので、肝をいたわりたい女性が増えているのだろうと想像できます。
実は、肝はストレスにとても弱いのです。
仕事に子育てにプライベートに忙しい女性がためやすいもの=ストレス なので、ストレスゼロは難しいまでも、できるだけストレスフリーで過ごすことも「美肌」への道だと言えます。
■肝に嬉しい=シミに嬉しい 食べ物リスト
肝を養生する食べ物をあげてみましょう。
人参、ニラ、セロリ、タマネギ、トマト(加熱して冷えを緩和して)、ナス、レンコン、桃、プルーン、黒豆、納豆、鯵、鯖、サフラン、パセリ、ローズマリーなど。
「へえ、これもなんだ」と思うような、バラエティーに富んだ内容です。
しかも、トマトやナスなどは今がまさに旬の野菜。たくさんの品種も出回っているので、積極的に取り入れていきましょう。
わたしはここで、旬に関係なく肝をサポートする食材をあげました。というのも、肝は年間を通じてケアしたいものだからです。肌も同じです。
残念ながら、わたしたち人間には「これさえ食べれば大丈夫」といった食品はありません。少しずついろいろなものを食べることが大切です(と、わたしは考えています。そこはいろいろなスタンスがあっていいと思ってもいます)。だから、ひとつに絞ることなく、あえて複数の食品をあげているので、参考にしていただければ嬉しいです。
■薬膳視点のしわの原因
大人の女性にとって「しわ」もまたとても気になるところです。もちろん、男性だって加齢によるしわが気になるのは当然ですが、気になる度合いの高さが女性と男性では異なるように感じます。
年齢を重ねることで気になるしわといえば、目元と口元。いわゆる「ちりめんじわ」と「ほうれい線」です。わたしも、ご多分に漏れず同じです(とても残念ですけれども)。
ついつい化粧水や保湿クリームなど、外部的なものに頼り勝ちです。もちろん、それはとても大切です。一度、「つけないでいたらどうなるかな~」とチャレンジしましたが、カピカピしてきた肌に心底おそろしくなり、「この実験はリスキーすぎる」と辞めました。
だから、食養生を提案しているわたしですが、化粧水や保湿クリームといった外的サポートを否定している訳ではありません。そこは誤解しないでください。
しわの原因として考えられるのが、乾燥です。
とくに食養生でできる乾燥対策というのは、身体の内側からの潤いです。身体のなかがうるおっている状態だと、肌はもちろんですが、便秘にもよいとされます。というのも、便に適度な水分が含まれず乾燥していると、乾燥性の便秘になりやすいのです。
お腹がスッキリすることは、肌荒れ改善に繋がります。
身体の内側の水を薬膳では「津液(しんえき)」と呼びます。単なる水分だけでなくリンパなどを含んでおり、大きな意味での水ということです。津液だけでなく、「潤いを生み出す水」全般をまとめて「陰液(いんえき)」と呼びます。
陰液がたっぷり充実している状態が、肌がふっくらしていることなのだ、と理解しましょう。
陰液を全身にめぐらせるのは、「肺」が関係しています。また、余分な水分を尿として排泄するのにかかわるのが「腎」です。しわには、このふたつもとても重要な役割を果たします。とくに肺に嬉しい食べ物をしっかりとって食養生したいものです。
■しわ対策に嬉しい 食べ物リスト
ここでは肺を養生する食べ物をあげていきます。
白きくらげ、枝豆、しめじ、まいたけ、メロン、春菊、アスパラガス、ヤマイモ、ネギ、ニラ、冬瓜、はちみつなど。
やはり季節はバラバラです。季節ごとに乾燥度合も、気になる度合いも変わります。
これだけ食べれば大丈夫、という食べ物もありません。だからこそ、いろいろ選べて楽しいなぁ、とわたしは思っています。楽しいうえに、身体も肌も喜ぶなら一石二鳥どころか、一石三鳥くらいの感覚です。
■年齢には勝てないけれど、食べて養生しましょう
本当は年を取らないのがイチバンよいのでしょう。
日差しに当たらないことがイチバンよいのでしょう。
しかし、そういう訳にはいきません。
年齢には勝てません。でも年を重ねる速度はできるだけゆっくりのほうがよいですし、それで気分が上昇するならら、なおヨシ!。
素敵に年を重ねていけたらいいなぁ、とわたしは考えているのですが、皆さんはいかがでしょうか。そのようなときに食を通じて、ご自身をいたわっていただけたら嬉しいです。そして、そのお役に立てたら、ベジ楽としてはとても幸せです。
さて、ベジ楽ではブログに書かれいるような野菜や食材に関するマニアな話を毎週火曜日に配信しています。2019年7月現在、お友達登録をしてくださった方全員に「ミニ体質診断チェックシート」をプレゼントしています。診断結果をトーク機能からお教えください。結果に基づいて、おすすめの野菜や食材についてさらに詳しい情報を動画にて無料でプレゼントしています。
