日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「納豆」です。

■ネバネバは身体にいい?
梅雨が明けて、一気に暑くなりました。福岡はジリジリしています。
今日はリハビリスポーツに行ってきました。手首の怪我をするちょっと前に始めたテニスで、痛みがある間はお休みしたのですが、少しずつ再開しています。
テニスはかなり手首を使うこともあり、病院の先生に相談してフォームを修正したり、リハビリ治療と組み合わせたりしながら楽しんでいます。
運動直後はあまり食事をとりたくない、と感じることもあるのですが、お腹は空いています。ここで食欲を放置して食べずにいると、マイナスのループに陥るので、わたしは意識して食べるようにしています。
そのようなときに、わたしはこちらでも書いたようにネバネバ食材に助けを求めることが多いです。
ものすごーく簡単に済ませたいときには、納豆とごはん、それに野菜を2つ以上組み合わせます。野菜ゼロが個人的に嫌なので、そこは変にこだわります。ごはんがうどんやそばになることもあります。
というわけで、前置きが少し長くなりましたが、納豆の魅力について書きます。
余談ですが、学生時代にバドミントンをやっていたので、本当はバドミントンをやりたいのです。が、しかし。これがなかなか参加できないのです。サークルのようなグループが多く、わたしはダブルスが好きなのでパートナーをどうするかや、パートナーがいたらいたで練習を休みにくくなる…なんて考えてしまって。そもそも考えすぎ&自意識過剰なのかもしれませんけれども。
なにかしら身体を動かしたいと考えてはいるので(体力は大切!)、結局行きやすいテニスに落ち着きました。とはいえ、なかなか練習にも行けず、振替レッスンが溜まっている状態ではあります。そして、当然ですが下手くそです(笑)。
運動の話をすると、「意外!」と言われることが多いのであまり運動をするタイプには見えないようです。ただ、ひとりで黙々と走るのはどうにも向いていません。わかりやすくゴールがあるほうが好きみたいです。○点とったら勝ち、とか、決められた時間のなかでいかに点数をとるか、など。ひとりで走り込んだこともあるのですが、挫折しちゃうのです。
ただ、マラソンはとても楽しかったので(実はフルマラソン完走者でもあります)、いつか参加してみたいなぁ、とは思っています。
話がビミョーにそれましたが、運動をしていると身体の変化にちょっとだけ敏感になる気がします。動きの滑らかさなどで「ん?」となることもありますので、身体メンテナンスの意味合いでも運動は大切だと実感しています。
■納豆ってそもそもなに?
大豆です。
大豆が形を変えたものです。なぜ、大豆が糸をひき、茶色っぽくなっているのかというと、そこには「発酵」というメカニズムが潜んでいます。
◇発酵とは
微生物によって食品が変化すること。
この変化は、人間に有効なものであることが前提。一般に発酵は最終生物によって
- アルコール発酵
- 乳酸発酵
- 酢酸発酵
に分けられます。
もし食べ物が変化したとしても、悪臭を放ち有害な状態になっているものは、「腐敗」と呼びます。
ざっくりと分けると、炭水化物は発酵しやすく、動物性タンパク質は腐敗しやすいです。
納豆を例にあげると、大豆(炭水化物)を微生物が分解するから、単なるゆで大豆が納豆に変化するのです。
微生物そのものが成長するために炭水化物のなかから、自分に必要な物を食べる、というイメージです。そして、微生物が食べた結果、食べ物がわたしたちの身体に有効なものへと変化した、と考えてください。
日本には発酵食品と呼ばれる、発酵を利用した食べ物がたくさんあります。味噌、しょうゆ、酢、漬物…どれも馴染みのあるものばかりです。
■ゆるベジらく膳料理的 納豆の栄養①
納豆は薬膳で考えると、「温・甘」に分類されます。
温は身体を温めるということ。
梅雨が明けて暑いさをジリジリ感じる季節に、身体を温めましょう、といっても皆さん首をかしげると思います。ただ、夏は冷房で身体が冷えている方が増えていることも事実。
外気の暑さであまり実感がないぶん、夏の冷えはやっかいです。
わたしは、このような方を「隠れ冷え性さん」と呼んでいます。わたしにもその傾向があります。
隠れ冷え性さんにとって、身体を温めることはとても大切です。とくに身体の内側が冷えていると、胃腸がスムーズにはたらきません。胃腸がはたらかないと、消化吸収がうまくいかず、体力ダウン…マイナスループの始まりです。
しっかり身体を温めましょう。
甘の性質を持った食べ物は、胃腸に優しくはたらきかける、という意味もあります。筋肉や精神をゆるめる、という意味合いもあります。ゆるめて、滋養します。
ちょっと疲れているときなどに、おすすめの性質です。
さらに、血行をよくする力があるのが納豆の魅力です。
血行がよくなれば、肩こりや腰痛の改善が期待できます。全身を血液がスムーズにめぐることで、冷え改善にもうれしい効果が!
隠れ冷え性さんに大きく3つのプラスがあるなら、食べない理由がありません。
■ゆるベジらく膳料理的 納豆の栄養②
現代栄養学の視点からいっても、納豆はとても優秀です。
まず、タンパク質!
そもそも納豆の原料となっている大豆は、「畑のお肉」と呼ばれるくらい良質なタンパク質を含む食材です。しかも、それが発酵することで消化吸収がよくなっています。
さらに、食物繊維!
食物繊維は、スムーズな排便に欠かせない栄養素です。便秘を改善し、お腹すっきり効果を期待できます。便秘は、肌荒れの原因にもなります。美肌を目指している女性(ほとんどの方がそうでしょう?)なら、しっかり摂りたい栄養素ですね。
そして、カルシウムも!
納豆にカルシウムというと、、意外に思われるかもしれません。実は、納豆にはカルシウムがたっぷり含まれています。
ざっくりとですが、納豆1パックにはプレーンヨーグルト1/2パックとほぼ同程度のカルシウムが含まれているというデータもあります。カルシムは骨や歯の生成に必要な栄養素であると同時に、精神を落ち着けてイライラを緩和する力もあります。
忙しくてカリカリしがちな方はぜひ召し上がってくださいね。
納豆で注目される成分のひとつが、ナットウキナーゼです。
これは酵素タンパク質の一種で、繊維素を溶かす力があります。繊維素とは、血栓等の原因ともなるのですが、簡単にいってしまえば「血液がドロドロになって血管がつまる素」になるものです。これを溶かすことによって、血液がスムーズに流れることになります。
「血液サラサラ」という言葉で表現されることが多いので、イメージしやすいかもしれません。
最近では、ナットウキナーゼをサプリメントにした商品も販売されています。このことからも、注目成分が含まれた食品であることがわかります。
現代栄養学の視点からいっても、4つのプラス。納豆を食べない理由は見つかりません。
■関西の方は納豆を食べない?
「関西(の)人は納豆を食べない」という言葉を聞いたことがある方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
実際のところはどうなのでしょう?
わたしの周囲で関西エリア出身の人で、「納豆は苦手なの」という発言をする人…実は、ひとりしか知りません!
関西出身の方は結構いらっしゃるのですが、皆さん意外と「納豆食べるよ」と話されます。人によっては「大好き」とまで。
反対に関東出身のわたしの友人は、「納豆は臭いが苦手」と言って絶対に食べません。
やはり気になる方はいるようで、探してみたところいくつかデータがありました。それらを見てみると、多少西日本のほうが食べない人が多い、ということはいえますが、地域性というより俗人的な問題ではないかな、というのがわたしの感覚です。
皆さんは納豆をどのくらいの頻度で召し上がりますか?
これだけ「食べたら身体が喜ぶ食材」です。ぜひ召し上がってみてくださいね。
さて、ベジ楽ではブログに書かれいるような野菜や食材に関するマニアな話を毎週火曜日に配信しています。2019年7月現在、お友達登録をしてくださった方全員に「ミニ体質診断チェックシート」をプレゼントしています。診断結果をトーク機能からお教えください。結果に基づいて、おすすめの野菜や食材についてさらに詳しい情報を動画にて無料でプレゼントしています。
