日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「夏休みのお昼ごはんをどうする?」です。
■夏休みのお昼ごはん
夏休みが始まって2週間あまり。
先日、話題になったのが「夏休みのごはんをどうするか?」ということ。
お子さんが高校生や大学生ともなると話は別でしょうけれど、まだ小さいうちは「自分でやってちょうだい」とも言う訳にもいきません。
毎日、朝食の片づけと同時に「お昼ごはんどうしよう」となる、とその方はおっしゃっていました。わかります、とても。
わたしのレッスンにご参加くださっている方の多くが小学生のお子さんがいるというより、もっと大きく、大学生さんくらいのお子さんが多い方が多いのは事実ですが、それでも「
お昼ごはんづくり」については皆さん、思うところがあるらしく「どうしよう」というお悩みも併せて盛り上がりました。
なかには「旦那さんのお弁当づくりが面倒」というお話しまで。
もちろん、ご自身がご仕事に持って行くお弁当のことも話題になりました。
わたしも、会社員だったころは基本的にお弁当派だったので(簡単なものばかりですよ)、そのお悩みもわかります。
■お昼ごはんに何を作る?
何を作るか、と考え始めると迷路に入るとわたしは思っています。
もちろん、ゴールを決めずに作り始めると必ずと言ってよいほどわたしは失敗するので、ゴール(目指したい料理や味)は決めます。でも、「何を作ろう」と考えて冷蔵庫を覗くことはしません。
何を作るかを決めない。
と、書くとビックリされますが、わたしは「何が作れるか」を考えます。
作りたいものを考えてしまうと、「○○がない」「△△があれば」とナイを数えてしまうのです。ナイものを数えるのは、むなしさが増すので、わたしはしません(まあ、これは個人的趣味です)。
だから、材料から考えます。
思考①
人参、タマネギ、ピーマン、ハム(1/2枚)…これならチャーハンだな。
思考②
人参、タマネギ、ピーマン、ハム(1/2枚)…これならビーフンで。
というように。
このとき、わたしが意識しているのが、栗原はるみ先生の言葉です。
「ハムが半分(1/2枚)冷蔵庫に残っているとするでしょう。そのときに、『半分しかない』と考えるのか、それとも『半分も残っている』と考えるかで、献立(料理だったかもしれません?)が変わってくるのよ」。
直接伺ったのか、ご著書で拝見したのか、記憶は曖昧ですが、これはとても言い得て妙だと個人的には思っています。
心理学でもよく例えば話に使われますよね。コップの水を「半分しかない」と感じるのか、「半分も残っている」と思うのかで違う、と。
というわけで、「も思考」とわたしは読んでいるのですが(勝手に)、材料チェックの後の「も思考」で、お昼ごはん作りはかなり楽になります。毎日のことならなおのこと、凝る必要はありません。
■なるべく火を使わない?
暑いときは、火を使いたくありません。
それも、よくわかります。
わたしは昼間だろうが、「暑くて火を使いたくないな」とういような場合は、オーブンを利用したり、そもそも火を使わない料理を選んだりします。
もしくは短時間で済ませられるものを選ぶことも。
お弁当も同じ発想で、朝ごはんを作りつつ作ってしまいます。お弁当を家で食べてもいいのです。それはそれで楽しいですよ。
この方法なら、キッチンに立つのは1日2回(朝と晩)だけです。
手抜きだと思われますか? 毎日続けるために、アクセルは常に全力で踏まなくてもよいのでは、とわたしは考えているので、手抜きではないと考えています。
いってみれば、ペース配分です。
■おすすめは「自ら作る」こと
「自ら作る」と書くと、「いやいや、だから作るのが面倒なんですよ」という声が聞こえてきそうです。
そう、だから「食べる人自ら」作ってもらいましょう、という提案です。
お子さんが食べるなら、お子さんが作ればいいのです。年齢によっては全部作れません。一部でもいいのです。
時として、かなり忍耐力を試されますが(笑)、それでもやってもらう。
わたしもやらせます。先日は、トマトとチーズのパスタを作ってもらいました。楽しいを重ねることで、いずれ全部にチャレンジしてもらいます。というわけで、これはわたしの未来貯金です。
先日、友人のムスメちゃん(2歳)が、お手伝いをしたがるけれど、場合によっては(ダメだとわかっているけれど)困る、という話を聞きました。
これ、子育てアルアルだと思います。
わたしもあります。ムスメがやるよりも、わたしがやったほうが絶対速いですからね。
まして、友人のムスメちゃんはまだ2歳。できることが限られています。
「青じそを渡して、手でちぎってもらったらどうかな? 怪我の心配もないし、きっと楽しいよ」と話したところ、「さっそくやってみる!」と返信が。
楽しいと成功体験で、未来のシェフを育てる、というのもよいですよ。もちろん、これはお子さんに限りません。パートナーであっても同じです。
■残り物も使います
「残り物も、ジャンジャンお昼ごはんに使いましょう」ということも、お話しさせていただきます。
ただ、そのまま出すと食べる人(作っているご本人を含め)のテンションもイマイチあがりません。
そのようなときは少しだけアレンジしてみてください。
カレー→ドリア
煮物→具だくさんうどん
サラダ→サンドイッチ
アレンジと呼ぶほどのものではありませんが、形状が変わると目新しくなってテンションを落とさずにいただけます。
■究極的にはがんばらない
最終的にがんばらないのも、大切なポイントです。
ルールが少ない、ゆるベジらく膳料理提案者としては、がんばって料理が苦行になってしまうなら、いっそ休んでしまえばいい、と思っています。
外食? 中食?
なんでもよいのです。
空腹を我慢する必要はありません。というより、これはNGだと思います。
「食べる」ことに情熱をかたむけている食いしん坊からいったら、これはあり得ません。
がんばらない。
やろうと思って挫折すると、苦しくなる方も多いかもしれません。だったら、最初から「今日はやらない」と決めてしまうのです。
…わたしはやりますよ、時々。「ああ、今日はもうお昼づくり放棄!」と宣言して、近所のお店に駆け込みます。切羽詰まっているときに多いです。
さて、ベジ楽ではブログに書かれいるような野菜や食材に関するマニアな話を毎週火曜日に配信しています。2019年8月現在、お友達登録をしてくださった方全員に「ミニ体質診断チェックシート」をプレゼントしています。診断結果をトーク機能からお教えください。結果に基づいて、おすすめの野菜や食材についてさらに詳しい情報を動画にて無料でプレゼントしています。