日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「美味しかったもの」です。
■作るのと、食べるのと
今日はちょっと閑話休題。
自分が最近食べたものについて書こうと思います。
実は、最近カメラを新しくしたのです。
そのせいか、いろいろ撮ってみたくなっています。自分の料理や野菜はもちろんですが、それだけではなく、いわゆるお店の食事も撮ってみたいなぁ、となっています。
お店でカメラを構えるのは、無断でやるのはNGですよね。それはよーくわかっているので、お断りをしつつパチリパチリ。
そして、感じることはいつも同じ。
センスなーい!
自分のセンスのなさに凹むわけです(ちょっとだけね)。ヘタな鉄砲でも、という感覚でいろいろとチャレンジしていこうと思っています(結局、撮らないと上手にもならない)。
今年の夏はなんだかんだと外食する機会に恵まれており、美味しいものにたくさん出合いました。
そのなかのいくつかは、「これは家でも作ってみよう」と思うものでした。また、いくつかは「これは食べに行くものだな」と悟ったものも。まだ夏が終わったわけではないのですが、記録がてら書いていこうと思います。
■やっぱり美味しいものが好き
◇ベトナム料理
パクチーが好きなので、パクチーを食べに行こう、と思い立ってでかけたベトナム料理のお店です。
ベトナム料理は野菜をたっぷり使うことでも知られています。フランスの植民地だったので、歴史的にフランス料理の影響を色濃く受けています。実際にバケットが美味しい国でもあります。
わたしはどうしても「野菜」に注目してしまいます。
訪れたお店は、福岡市にある「ベトナムビストロ アジアティコ」さん。九州産の野菜をふんだんに使っていてとても美味しかった! 思い出しただけでヨダレが出そうです。
意外な組み合わせだと、「鰻+クリームチーズ+アボカド」や「もずく+鯛+フォー(米の麵)」。
クリームチーズとアボカドは比較的スタンダードですが、ここに鰻も加わると「なんと!」というくらいビックリ。でも、違和感なく、それぞれのこってりとした旨味を楽しめました。これを生春巻きでいただいたのですが、わたしの感覚だと○○○にも合うと思うのです。まだチャレンジしてはいないのですが、密かに狙っています。新しいレシピのヒントになるような予感です。
もずくと鯛は、ありそうでなかった組み合わせです。さっぱりとしていて、とても食べやすかったです。どちらも和食の定番素材ではあるのですが、見事にベトナム料理でした。うちでやるなら、○○○を組み合わせてさらに調味料には…と、これまた妄想しています。でも、フォーとは組み合わせません。これはとても美味しかったから、そのままお店でいただきたいのです。再訪決定。
写真はお店でいただいたお肉。
絶妙な焼き加減が最高でした。わたし、肉を焼いたときのエッジ部分のカリッとしたところ好きでして(マニアック!)。そのカリッとしたところだけをかじりたいくらい好きなのです。これはそんな感じで、わたしのカリッと好きを満足させてくれました。
◇精進料理
夏に帰省した際に高尾山に登りました。学生の頃以来ですから、ん十年ぶり⁉
記憶はあいまいで、「こんなに綺麗だったかなぁ?」と思うことも。ただ、母によるとミシュランで星をもらってから、だいぶ整備されて変わったそうなので、わたしの印象もあながち外れてい這いないかもしれません。
ただ、やっぱり記憶はあいまいです。印象も変化も、ん十年も経つと何が何だかわからない、という感じです。ほんとに。
母が予約してくれた薬王院で精進料理を楽しんできました。
そもそも精進料理とはなにか、という話です。
精進とは、サンスクリット語の「ビールヤ」を日本語に訳したもの。サンスクリット語はインドを中心に南アジアで使われた古代語。梵語ともいいます。
わたしのなかでは、ぐちゃぐちゃした記号のような言葉です。それが日本語になって「精進」というと、なんとなくわかった気になるから不思議です。
一般に精進料理とは、肉や魚を使わずに植物性の食材だけで作る料理のことをいいます。仏教ではグルメであることを良しとしません。粗食であることがとても大切で、肉や魚を排除して野菜や穀物、豆、海藻などを中心とした食事を良しとしてきました。そのような仏教的思想や修行によって誕生したのが精進料理です。
仏教に関係があるので、精進料理=寺院というイメージがありますね。実際に精進料理の中心地として有名なのが京都です。京都のお寺では(全部ではありませんよ)、精進料理をいただくことができます。…わたしは京都の精進料理は未経験ですが。
なお、「精進する」という表現がありますが、こちらも仏教用語です。仏教の修行にただひたすらに励む、という意味です。
今は、仏教の修行ではなくても、なにかに打ち込むときやがんばるときなどに「精進する」と使いますね。
…精進する。わたしに必要な言葉です。
中央のレバーに見えるもの(レバーにしか見えないもの)は、こんにゃくです。
マグロのお刺身もトマトの葛寄せを見立ててあるなど、「へえ」と「ほお」がたくさんでした。
精進料理というと、肉や魚を使っていないのでボリュームが足りないのでは、と考える方もいるかもしれませんね。でも、ものすごーくお腹が満たされます。本当に美味しいですよ。肉や魚を使っていないぶん、意外と油を使用するのです。それもあって、お腹にずっしりきます。
これまた余談ですが、ベジ楽の料理について「ベジタリアンですか?」とご質問をいただくことがあります。いえ、違います。わたしは肉も魚も好きなので、メインは野菜ですが動物性たんぱく質もとっています。
さて、食事をしながらひとしきり「精進料理を英語でいうとどうなる?」という話で盛り上がりました。
「vegetarian(ベジタリアン)?」「でも、ただのvegetarianじゃないよね? そこは仏教と絡めたい」「Buddhism?」「Buddhism traditional food?」「あ、それだとvegetarianがない!」「vegetarian of Buddhism traditional style?」「あ。近い」「あー、それだね」と。
言葉って魔力があるとわたしは思っていて、単語ひとつひとつにも何か宿っていると思うのです。ときおり(本当にときおりですが)翻訳の仕事をしていると、本当にそんなことを感じます。
さて、皆さんなら「精進料理」を英語でどう表現しますか? これに正解はありません。あるのは、個々人の言語感覚だけです。もしよかったら、下のボタンのフォームから教えてください。ぜひ!
精進料理は英語では?
◇近所のパスタ屋さん
我が家の近所にパスタのお店があります。ベツバラーレさんといいます。
とても家庭的で、気軽に行けるお店です。今は近隣に何店舗かあるようですが、わたしは本店(1号店?)のファンです。わたしは会員なので(登録するだけの会員で、特別なものではありません)、実は誕生日の前後1週間には「ミニパフェサービス」なんて素敵なものもあるのです。
これ、とっても嬉しいです。
「オトク」って、物質的なものだけでなく、パフェの写真のようにお店の方のお気遣いが嬉しかったです(お忙しいのにひと手間かけてくださったことがありがたいのです)。
ここでは、生チョコの美味しさに舌鼓を打ちました。でも、より一層美味しさを感じたのって、先ほど書いたようにお店の方のお気遣いが理由のような気がします。
そうなのです。ちょっとした気遣いが生む喜びって、とても大きいと思うのです。貨幣価値とはもっと別次元にある満足感とでもいうべきもので。わたしはそれを「オマケ精神」だと感じているのですが、プラスαといってもよいかもしれません。
そういうことをできるようになりたいなぁ、と思ったのです。
■ああ胃袋が5つ欲しい!
いろいろなものを食べた夏。ハッキリ言ってまだまだ食べたりない!
もっと食べたい! 胃袋が5つ欲しいと真剣に考えてしまいます。美味しいものは、牛のように反芻したいよ、とも。
また美味しいものレポートが書けるように、食べます! もとい、食べたものをしっかり自分のものにして料理に活かしていけたらいいな、と考えています。
さて、ベジ楽ではブログに書かれいるような野菜や食材に関するマニアな話を毎週火曜日に配信しています。2019年8月現在、お友達登録をしてくださった方全員に「ミニ体質診断チェックシート」をプレゼントしています。診断結果をトーク機能からお教えください。結果に基づいて、おすすめの野菜や食材についてさらに詳しい情報を動画にて無料でプレゼントしています。