日本で唯一の「ゆるベジらく膳やさい料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「10月のレッスン」です。
Contents
■10月のレッスンテーマは「噛んでうるおう食養生」
いよいよ秋が深まってまいりました。
福岡…まだ日中はムシムシと熱いのですが、台風が過ぎたら本格的な秋ではないかと想像しています。
皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか。
10月…秋は、どんなふうに自然が動いているのかを考えてみましょう。
秋は空気が乾燥します。
カラッとしていて気持ちがいい、ともいえますが、一方で喉や鼻が渇きやすいというデメリットも。
喉や鼻が渇いていると、風邪をひきやすくなります。なぜなら、風邪のウイルスは喉や鼻を経由して体内に侵入しますし、おまけに乾燥した環境が大好き、ときています。
逆にいえば、喉や鼻がうるおった状態だとウイルスが侵入しにくく、結果的に風邪をひきにくいともいえます。
また、秋に問題なのが朝晩少しずつ増していく冷たい空気です。
冷えることで、わたしたち人間の皮膚はキュッとしまります。つまり、毛穴を閉じてしまいます。汗腺も閉じます。
暑いときには、汗腺をつうじて汗(余分な水分)を身体の外へ出します。ところが、冷えてくると、汗もかきません(もしくは量が激減します)。
そのぶん、肺や皮膚に負担がかかる、と薬膳では考えます。汗腺を使えない分、余分な水をどうにか体外に出そうとします。
それが、くしゃみや痰、咳だと考えるのです。
乾燥から身を守り、余分な水をスムーズに出す食養生が大切。
これが、今の時季にわたしたちが気をつけたいことです。
■そもそも食養生ってなんでしょう?
ところで、先ほどから出ている「食養生」という言葉。
わたしがレッスンをする際にとても大切にしている言葉です。あ、レッスンだけではないですね。
わたし自身の食生活にも「食養生」とう言葉は欠かせません。
そもそも「養生」とは、辞書によると2つの意味が書かれています。
- からだをたいせつにして、健康の増進につとめること。摂生。
- 病気が治るようにすること。保養。
わたしは、前者の「身体を大切にする」「健康の増進(維持)を意識して過ごす」を中心に考えています。
病気を治癒する…これについては、「できない」と思っています。わたしは理療重視者ではありませんから、治療行為はできません(やっていはけない)。
でも、食べることで身体を大切にできると信じています。だから、「食養生」なのです。
それも、野菜に特化した食養生。
…マニアックですな。でも、いいんです、マニアでもオタクでも。
食べて養生です!
■「うるおう」ってどんな状態?
うるおうことは、身体にじゅうぶんな水がゆきわたっていることだと考えています。
もちろん、多すぎる水はいけません。
余分な水は体外にしっかり排出して、必要じゅうぶんな水をキープすること。
これが大切です。
薬膳では「めぐり」という言葉をよく使いますが、まさに「水のめぐりがよい状態」であることを「うるおっている」と考えます。
必要な水が過不足なくあること。これが健康の秘訣です。
先ほど書いたように、乾燥は風邪をはじめとする体調不良の原因です。
同時に、乾燥は肌がカサカサすることを意味します。
おそろし~っ!
わたしはどちらかというと、乾燥肌です。
油断すると、すぐに顔も手足もカサカサになってしまいます。カサカサの肌って、見た目年齢を引き上げると思うのですが、皆さんはどう感じますか?
これ、まったくの余談ですが、つい先日ムスメが言われたことがあります。
「オカーサンと、先生の肌って全然違うよね」
ちなみに、ムスメの担任の先生は20代前半。ピッチピチです(この言い方がすでにおばさんですが)。
そりゃあね、40代と一緒にはならないって、と答えました。
さらにムスメは「わたしもいつかオカーサンみたい(な肌)になっちゃうのかなぁ。いやだなぁ」と続けました。
すみませんね、いやだなぁと思わせる肌で。
年齢にあらがう必要はないと思うのですが(ごまかしたくはなりますけれどね)、多くの人が「それなりにキープしたい」と感じられるのではないでしょうか。
もっとも「それなりに」には、個人によって幅があると思うのですけれども。わたし自身は、女優さんレベルのそれなりでなくても構わないけれど、実年齢よりプラスした年齢で見られるのはちょっとなぁ…と思っています(偽らざる本音です)。
その点、やはりカッサカサの肌は避けたいのです。
だから、うるおいが大切です!
■噛むも大事
噛むという行為は、食べ物を口内で細かくすりつぶしていくことです。
咀嚼です。
この「噛む」は、単に食べ物を小さくするだけではありません。
噛むことによって、食べ物が小さくなれば、それだけ消化しやすくなります。
消化しやすいものは、当然ですが、身体に吸収されやすくなります。
消化吸収が進みます。
噛むと、口のなかに唾液が分泌されます。
この唾液も、わたしたちの身体を守ってくれるとても大切な要素です。
唾液には殺菌作用があるため、唾液がきちんと分泌されていることは風邪予防にも繋がります。免疫力アップや虫歯予防にも効果を期待できます。
「唾(つば)」といってしまうと、なんとも言えず汚い印象ばかりが残りますが、「唾液」は口の中からわたしたちの健康を支えてくれているともいえます。
そして、その唾液の分泌を促す「噛む」という行為がいかに大切か実感していただけると思います。
噛むことによって、脳が刺激されることもまた嬉しい効果です。
脳みそを刺激すると書いても、ピンとこない人もいるかもしれません。
実は口の神経はすべて脳と繋がっています。とくに小さい子の場合は噛むことによって成長過程の脳がほどよく刺激される、というデータもあるほどです。さらに、お年寄りの場合は、しっかり噛んで脳を刺激することで若々しさを維持できるとも言われています。
わたしの周囲を見ていても、自分で咀嚼して食事ができなくなると(胃瘻も経口ではないので、これに該当しますね)、噛んで食事をしていた時よりも明らかに衰えていくように感じます。そして、それを見守る家族が日に日に疲れていくのも…。
あ、これは実際にわたしの祖父とその周囲で起きたことを書いています。自分で食事を噛んで飲んで消化して…という一連の流れができるって、生きているってこととほぼイコールなんだ、と当時まだわたしは学生でしたが、本当に痛感しました。
全員が全員そうではないのかもしれませんけれども。
それから、噛むことはダイエットにも効果的です。
わたしたち人間は動物です(当たり前、というツッコミの声が聞こえそうですが)。
だから、厳しい冬に備えて秋は「ため込む」「食べる」というスイッチが本能的に入りやすいと考えられます。実際、秋は美味しいものがたくさん出回ります。
わたし自身のことからいうと、やはり秋は太りやすいです。ついつい食べてしまうから。
念のため、周囲にリサーチしてみましたが、同じような回答が返ってきたので全員ではないにしろ、そういった傾向にある方が多いことは確かです。
そんな「食べすぎ傾向」にある秋には、上手に「噛む」を味方につけることをおすすめします。
わたしたち人間は、食べ始めから(噛み始めから)しばらくすると脳が「お腹いっぱいです!」と判断します。脳が「お腹いっぱいです」と判断できなければ、底なしに食べてしまう…身体の必要量とは関係なく食事はできます。
この満腹具合を判断する部分は、脳のなかでもとくに「満腹中枢」と呼ばれます。
満腹中枢が刺激されるまでの時間は、個人差がありますが、およそ20分といわれています。つまり、食べ始め(噛み始め)から20分の間によく噛まずにガーッと大食いしてしまうと、満腹中枢が刺激される前に、実際に食べた量が多くなる、というわけです。
よく噛んで、時間をかけると、ほどよい量を食べたところで「お腹いっぱい」と脳が判断するわけですね。
よく噛んで食べましょう。
ゆっくり食べましょう。
この2つの言葉は、多くの人が子供の頃からたびたび耳にしたり、目にしたりしてきたと思います。ここまで読んで、この2つの言葉の意味がより深く理解できたのではないでしょうか。
そうはいっても、仕事の合間に急いで食事をしたり、子育て中で大急ぎで食事を済ませたりすることもあるでしょう。もし、そういった食事をしていると思われるなら、ゆっくり食べられる日を上手に見つけてくださいね。
毎食でなくても構わないとわたしは考えがえています。実際に食事に時間をかけられない時に「できなかった」と必要以上に落ち込む必要はありません。
できるときにすればいい、くらいの気持ちで考えてみてください。
もし、ゆっくり食事をしたい、という方はぜひベジ楽のレッスンにお越しください(宣伝しちゃった!)。
■10月のレッスンに登場予定の野菜たち
では、実際に10月のレッスンで登場予定の野菜について取り上げましょう。
(ごく一部です)
ゴボウ | 風邪予防、利尿作用 | 寒/辛甘 |
ニンジン | 疲労回復 | 温/甘苦 |
さつまいも | 浮腫み解消・便秘対策 | 平/甘 |
こんにゃく | 利尿作用 | 寒/甘辛 |
レンコン | 乾燥対策 | 寒/甘 |
水菜 | 乾燥対策 | 涼/辛甘 |
温州みかん | 風邪予防 | 涼/甘 |
このように、「水のめぐり」や「うるおい」を意識して選んでいきます。
また、同時に歯ごたえのあるものを用意して、噛んでさらにうるおっていただきます!
■レッスン詳細
早速、レッスンの詳細です。
ベジ楽のレッスン、林が提案している「ゆるベジらく膳料理」が気になる方で、レッスン未体験の方は「はじめてレッスン」をご覧ください。
コース受講をされている方は、「レギュラーコースレッスン」をご覧ください。
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◇はじめてレッスン
はじめてレッスンは、文字どおりベジ楽のレッスンを受講されたことのない、はじめての方が対象です。
少人数制で、気になること、知りたいことに丁寧にトコトン向き合わせていただきます。
メニューはレギュラーコースレッスンと同じですが、料金が30%オフとオトクです。
さらに、初めての方は「体質診断チェックシート」をプレゼントしています。
診断結果にもとづいて、「おすすめの食養生」についてお話をさせていただきます。また、体質に合わせたお茶も食後に淹れますので、ぜひ召し上がってください。
日程 | 10月 10・15・17・28日 |
時間 | 全日程 10:30~14:00 |
メニュー | 「ごぼうハンバーグ」「切り干し大根のサラダ」「レンコンカレー揚げ」「水菜の煮びたし」「柑橘類のスムージー」ほか
もりもり盛りだくさん! |
持ち物 | エプロン・ハンドタオル・筆記具
空腹! |
料金 | 6000 ⇒ 4200(税別)
30%オフ! ※ご予約確定後、1週間以内にお申し込みください。 |
場所 | 福岡市西区姪の浜
※詳細住所はご予約確定後にお伝えいたします。 |
キャンセルポリシー | 体調不良など、やむを得ないご事情でお休みをされる場合、振替えは他のクラスのお席に空きがある場合に可能です。もしくは、日程を変更せずに代理の方がレッスンを受講することも可能です。
レッスン24時間前以降の振替えのご連絡の場合、材料手配の都合により別途振替手数料を1レッスン当たり1,000円(税別)頂戴いたします。ご了承ください。 振替えはレッスン受講を確約できるものではありません。なるべくお申し込み日程でご参加できるようご調整くださいますようお願い申し上げます。 受講料のご返金はできませんのであらかじめご了承下さい。 ご欠席の場合には、レシピを個別に送付いたします。 |
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◇レギュラーコースレッスン
レギュラーコースレッスンを受講の方は受講日をご確認ください。
例月どおり、エプロンとハンドタオル、筆記具、そして空腹をご準備してお越しください。
徒歩の方、バスの方、どうぞお気をつけていらしてください。お待ちしています。
さて、ベジ楽ではブログに書かれいるような野菜や食材に関するマニアな話を毎週火曜日に配信しています。2019年10月現在、お友達登録をしてくださった方全員に「ミニ体質診断チェックシート」をプレゼントしています。診断結果をトーク機能からお教えください。結果に基づいて、おすすめの野菜や食材についてさらに詳しい情報を動画にて無料でプレゼントしています。