日本で唯一の「ゆるベジらく膳やさい料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「大阪日記」です。
先日訪れた大阪について書きました。かなりプライベート色が強い内容ですが、よかったらお付き合いください。
■大阪へ
先日、大阪に行ってきました。
以前なら大きく移動するようなときには、「行けるかな、どうしようかな」とかなり逡巡していたのですが、最近は「行きます!」と言えるようになりました。
もちろん、家族の協力があってのことなので、彼らにも事前に話しておく必要はありますが、基本的に2人(夫とムスメ)は「行っておいで」というスタンスなのでとてもありがたいです。
ちなみに、今回は骨折しているムスメを病院に連れていく日と重なっていました。ムスメは、先月ちょっとしたはずみで(もう本当にはずみとしか言いようがない事故)左手の親指を骨折したのです。
毎週のように通院して経過をみて…という感じでした。
そしてわたしが大阪へ行く日は「おそらく最後(になるはず)の診察」だった日。これで先生からゴーサインが出れば、病院通いも終わるとあって「絶対に病院に行かなくてはならない日」でもあったわけです。
さらに加えると、学校で怪我をしているため、学校にも提出書類が複数。それも医師による記入が必要な書類もあるのです。こちらは毎月月末に提出しなくてはならないので、月末と治療最終日にあたる先日には、諸々の手続きも必要でした。
これらをすべて夫に申し送り(このあたりになるとほぼ業務連絡状態)、ムスメには病院には夫が連れていくが、細々したことは自分でやって欲しいとも伝令(このあたり、我が家は体育会系)。
前日までに必要なことを伝えて、「あとはよろしくお願いします」の一言で済むようになったのはとても大きいと実感しました。
2人も「はい、了解。忘れ物と新幹線の乗り遅れに気をつけて」と、以前に比べるとかなりスムーズに送り出してくれるようになりました。
■やっぱり忘れ物!
前日にあれだけ荷物をチェックしていたのに、当日、ひとつだけ忘れ物をしました。
新幹線の時間は約2時間半。その間に往路は本を読もう、復路はパソコン作業をしようと思っていて、それぞれに必要なものを準備していたつもりだったのです。
が、しかし。
コーヒーを片手に乗車して気づきました。
本がない!
ギリギリに「やっぱりこっちの本を持って行こう」と思い立ち、本を入れ替えようとしたのですが、どうやらもともと入れていた本を抜いて、新しい本を入れ忘れたようです。
なぜやっちゃったんだろう??
わたしは忘れ物が多いです。ちょっとしたものが多く、大事には至らないのが不幸中の幸いですが、それでもゼロではありません(恥)。
忘れ物…正確には、「やっぱりあっちにしておけばよかった」的な想定ミスが多いです。子供のころから。性分なのでしょうね。
だから、というわけではないのですが、割と現場で応用が利くタイプです。…と、かなりポジティブにとらえています。
今回は往路からパソコン作業を進めることができたので、良しとしました。
■準備8割 現場2割
先ほど書いたことと矛盾するようですが、「準備8割 現場2割」という言葉はかつての上司に言われた言葉です。
わたしが個人的に言われたというより、上司がスタッフに向かって使っていた言葉です。
できる準備を全部してから現場に行きなさい。
そうすれば、トラブルがあっても何とかできるから。
力加減としては準備に8割で、現場は残りの2割でいいのだ、とも。
当時は「そうなんだ。なるほど~」くらいに軽く受け止めていたのですが(Mさん、ごめんなさい!)、独立して仕事をするようになって実感としてじわじわと上司の言葉が心に響くようになりました。
反対に、いくら準備をしていても現場にハプニングはつきものです。
わたしの場合の現場は、料理教室の本番。準備をして臨んでいても、野菜の大きさが変わったり、入手できる野菜の種類が天候不順を理由に替わったりすることもあります。
そんなときは、持ち前の(?)応用力を駆使して乗り切ります。でも、「ハプニングもあり得る」と思っていれば(現場で2割不確定要素あり、と思っていれば)、大抵のことは大丈夫です。
正直にいうと、上司と直接仕事をしていたとき、この言葉を今ほど理解をしていなかったかもしれません。
上司のアドバイスの真意をくみ取れるほど優秀な部下ではなかったのです、わたし自身が。つまり、上司に問題があったわけでなく、わたし自身がそこまで成長していなかったということです。
でも、独立してからずっといろいろな場面で、これまで上司や先輩から言われてきた言葉の数々がわたしの根っこになっていることを実感します。とくに最初に言われたことって心の中にしっかり残っているかもしれません。
これって、多くの人から聞く言葉なので、わたしに限ったことではないのでしょう。皆さんには、そういう心に残る言葉はありますか?
■大阪でも準備が大事でした
大阪に行った目的のひとつが、写真です。
今回は写真の撮り方を学ぶのではなく、写真を撮ってもらうということ。
もちろん、わたしはプロのモデルではないですよ。
こういう仕事をしていると、なにかとプロフィール写真を使うことが多いのです。顔出し用写真といえばわかりやすいかもしれませんね。
でもねぇ、これが苦手なんですよ。
実は学生時代、遊びでちょっとだけモデルチックなアルバイトをしたことがありまして(モデルじゃない。あくまでも“モデルチック”という真似事レベル)。今思えば、なぜソッチ方向にいったんだ、と首をかしげるばかりですが。
きっかけは友達に誘われて、という「あるあるパターン」。それで実感しました。わたしはこの世界は徹底的に向いていない、と。
なにしろ、撮られることに喜びを感じない(笑)。徹底的に「なるべく目立たず、写らず」と考えてしまう。写ってナンボという世界において、写りたくないというのは徹底的にダメなのです。
そんなこんなで、今使っているのも微妙なものでして(笑)。
師匠に撮り直しをアドバイスされていたのです。よい機会だから撮るべき、とも。
なにしろ撮ってくださる方がStudio Photogenique 【スタジオ フォトジェニーク】のChikaさん。
美しく凛とした写真を撮られる方です。以前からお名前は存じ上げていたのですが、実際にお目にかかるのは初めてだったので、とても楽しみにしていました。
プロの視点から見る写真についての話はとても興味深く、面白かったです。
それだけではありません。
おそらくChikaさんはさりげなくおっしゃっただけなのだと思うのですが、「あらかじめ写真のイメージをしておいて欲しい。それがあればそのように撮るけれど、でもそもそもどう撮るかっていうのは、わたしが決められないから」という言葉がとても心に残りました。
と、同時に先ほど書いたかつての上司の「準備8割 現場2割」という言葉を思い出したのです。
実際、わたしが尊敬する先生のおひとり(今回はいろいろな教室の先生方がいらっしゃいました)大下香織先生は、「こんな写真が欲しい」というかなり具体的なイメージがありましたし、そこに向けてのご準備もきちんとされていました。
大浦沙智子さんも同じ。「今回はこんなふうに撮りたい。だから夕べ練習したの」とおっしゃっていました。
実際に見ていると、「あー、こう撮りたいんだな」というのがよくわかりました。
と、同時にかつてカメラマンに「どうしたいんだか、おまえが決めろ」とどやされたことも(いやいや、あれはアドバイスでしたよね、Iさん?)懐かしく思い出しました。
わたし自身にもイメージはあったのですが、ちゃんと伝えられていたかは反省材料。やっぱり準備は大事だ~っ! と実感したのでした。
■準備にプラスする「おまけ精神」
今回、準備の大切さと同時に「おまけ精神」の大切さを感じました。
おまけ…というと、ちょっと違うかな。むしろ
プラスα精神!
相手が望むこと。相手が喜んでくれるだろうこと。
それらを想像して、形にするってすごーく大切だと感じました。しかも、予想の上をひゅーんと飛び越えたビッグサプライズを提供されると本当に心が動きます。
実は、少し前からわたしは手が荒れてしまって爪もボロボロになってしまっているのです。手はだいぶ治っていますが(見た目はほとんどわかりません)、爪はまだ落ち着いてはいません。正確には症状は悪化してはいないのですが、一度ボロボロになった爪は下から健全な爪が生えそろうまでは待つしかない、という状態です。
なにげなく、そのことをフェイスブックに書いてしまったところ、それをご覧になった香織先生が手作り石鹸を持ってきてくださったのです。
「これを使ってみて」と。
作るのに時間もエネルギーも使って、それをわざわざ。とってもお忙しいのに。その日は、荷物もいろいろあったのに。
ごくごく自然に「使って」と。ものすごく感動しました。
ああ、こういうお人柄がお菓子にも反映されるんだろうなぁとしみじみ感じ入りました。香織先生はお菓子の先生です。こちらのホームページをご覧くださいね。
大阪方面でご興味のある方はぜひぜひ! 遠方からも新幹線で通う生徒さんのいらっしゃる素敵なお教室です。
帰宅して、早速使い出した石鹸はとてもよい香りがします。
使うたびに「香織先生、ありがとうございます~っ!」と思わずにはいられません。
それと、わたしが大阪に行った前日は、大阪でわたしの師匠こと、高橋貴子先生がハロウィンパーティーを開いていました。
わたしは泊まりで行動することは家庭の事情でまだできないので(いつかはやりますよ。いつか…具体的にもうイメージしている数字はあります)、ハロウィンパーティーへの参加は断念しました。
そのパーティーで、師匠がサックスフォンを演奏すると聞いていたので、参加できなかったことを残念に思っていました。お話も聞きたかった!
が、しかし。
すべてが終了して、「さあ解散しましょう」という雰囲気になったときに、わたしともうおひとりパーティーに参加できなかった人(土方さんとおっしゃる宮崎の方です。初めましてだったけれど、とても親しみやすくてお話しできて楽しかった!)のために、楽器を取り出して演奏してくれました。
こんなサプライズが待っているとは思わなくて、感動してしまいました。
師匠にしたら、楽器をわざわざ取り出して組み立てて、伴奏を流して…面倒なことこのうえなかったはず。連日出張されていて疲れていたはず。もっというと、やらなくても誰もなにも言わなかったはず。
でも、やってくれました。
たぶん、わたしや土方さんが喜ぶだろうと想像したから、形にしてくれたのだと思います。
(ですよね、師匠!)
演奏してくれたのは、「情熱大陸」とモーツァルトの「きらきら星変奏曲」。
モーツァルトのほうは、かつてピアノでちょっとかじったことがあって、そのときには「くっそー、無駄にキラキラした音ばっかり増やしやがって! 指が動かない! 手が回らないって!」と、不遜にもモーツァルトに文句タラタラ状態でした(すみません、口が悪いですね)。
しかしながら、もともと聴いていて大好きだったからかじったのだと思い出しました(今さら!)。
以前、聴いたときよりもずっと力強く華やかな演奏になっていて、「おおっ!」と感動しました。でも、演奏以上に、やはりビッグサプライズの精神が嬉しかったです。本当に。
↓写真はパーティーの際の師匠の演奏姿。これは東京会場のもの。残念ながら、こちらも欠席しました。
自分の気持ちを上手に伝えられていたかどうかは、やはり反省すべきところですが、プラスα精神の大切さをあらためて実感しました。
■帰福後はすぐに締め切り!
プラスα精神の大切さを感じると同時に、正直なところプレッシャーも感じました。
尊敬すべきお二人にそんな嬉しいサプライズをもらってしまっては、「あ、わたしもできる人にならないとなぁ」と思わずにはいられなかったからです。
帰りの新幹線では予定どおりパソコン作業をしていました。時折、窓の外を眺めるのも新幹線ならではの時間の過ごし方だったかもしれません。
どんどん暗くなっていく窓の外を見ながら、自分にはどんなプラスα精神を発揮できるのかも考えてみました。
そして、思ったのです。
わたしはレッスンに来てくださる方にプラスαでお返しをしよう、と。
原稿を納品するときに、予想を超えた「お、いいじゃないか」と思ってもらえる質を添えよう、とも。
そしてパソコンの画面を見て、「ガーンッ!」と気づきました。
締切が明日だということに。大慌てで書き始めたのはいうまでもありません。
そして、新幹線が博多駅に到着しようとしたころ、わたしはまだ半分程度しか終わっていない原稿を前に呆然としたわけです。冷や汗ならぬ嫌汁が出る思いでした…。
プラスα精神…わたしにはまだ道半ば。
伸びしろあり、とポジティブに考えます。このへんは、いつも前向き。無駄にポジティブ(笑)。
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