日本で唯一の「ゆるベジらく膳やさい料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「生ごみ処理のおすすめ方法3選」です。
Contents
■自治体によって異なる分別
台所仕事をしていると(料理をしていると)どうしてもゴミが出ます。人によって多少の差はあれど、「ゴミゼロです!」という方は少ないでしょう。
わたしも日々料理をして、日々ゴミを産出しています。ゴミをなるべく減らしたいなぁ、とは考えていますが、ゼロにはなりません。
それと、引越しを重ねている者ならでは、だと思うのですが、生ごみに限らずゴミ全般にいれるのが分別方法が地域によってものすごーく違うということを感じながら暮らしています。転勤族同士で話をする機会も少なくないのですが(周囲にはそういう方も多いのです)、やはり「前に住んでいたい〇〇は××をこんなふうに分別していたから、ここは違うから慣れなくて」というようなお話はアルアルです。
わたし自身は東京から福岡に引っ越した時がもっとも「びっくり」が多かったように思います。
東京(当時は江戸川区)はビニール類はすべて「燃えないゴミ」の一部として分別していました。もっとも、今はその区別も変わっているかもしれません。
ところが、福岡はカンとビンには分けますが、それ以外は全部「燃えるゴミ」。
地域によって差はあるものの、基本的に「生ごみ=燃えるゴミ」として処理するケースが多いと感じています。
もっとも生ごみコンポストを使えば処理の具合も変わってくると思うのですが、わたしの周囲では生ごみコンポストは少数派という印象です。皆さんはどうされていますか?
余談ですが、福岡市では夜、ゴミを出すルールです。日没後に出す、というきまりがあるので、夕食後せっせとまとめて出しています。
この夜ルールが、いちばん慣れずにいちばんビックリしていることかもしれません。
なんでも、昔ゴミ収集を市民が担当していたことがあるらしく(人手不足が理由だと聞いています)、農業従事者が多かったので朝や昼間は難しいから夜集めましょう、ということになったらしいです。
それがそのまま慣習的に残っているそうです。
夜…最初はビックリしましたが、慣れれば「そんなものかなぁ」と感じます。もっとも東京にいたころのように24時間いつでも出していいですよ、というスタイルの楽さにはかないませんが(当時、わたしが住んでいたマンションはゴミステーションが24時間稼働していました)。
話がそれましたが、自治体ごとにルールがあるにせよ、生ゴミ問題はなかなか消えるものではありません。それなら、どう生ゴミとつきあうかということを考えたほうが建設的です。
■なるべく手間をかけたくない
生ゴミの処理で一般的というか、よく耳にするのが「三角コーナー」ではないでしょうか。
わたしは、三角コーナーが苦手です。
掃除が嫌。
こう書いてしまうと、元も子もないのですが、どうしても好きになれません。ぬるぬるした汚れがつきやすく、それをしょっちゅう片付けないといけないのがどうしても好きになれない理由です。
最近は、シンクに置いて使う使い捨てのタイプもあるようです。でも、これも苦手です。
なぜなら、シンクが狭くなるのがどうにもスッキリしないからです。
葉つきの大根や白菜など、大きいサイズの野菜もドーンとシンクに入れたいので、シンクに余分なものが置かれていると「邪魔!」と感じてしまいます。
そこで、わたしは織り込みチラシを利用しています。
折り紙の容量でチラシを折って、ごみ入れを作っているのです。ちょっとした隙間時間にせっせと折ってストックしています。
これをまな板の近くに置いておいて、ゴミを入れて作業します。終わったら、チラシごとさっと捨ててしまいます。
汚れやゴミが目に入る時間をできるだけ短くしたいのです。
レッスンでもこのチラシ製ごみ入れは大活躍です。レッスンに何度か通われた方は、ストックしているものを自らササッと取り出してゴミ入れとして使ってくださいます。また、「これって便利ですね。家でも使うようになりました」というお声もいただきます。
ラクになる。
ラクにする。
実は、キッチン回りの作業でこの思考はとても大切だと思います。
手を抜くとは違います。工夫です。
ちょっとしたことで、ぬるぬる掃除から解放されたら素敵だと思いませんか? わたしはそう感じて、せっせと作って使っています。
なお、わたしには小学生のムスメがいるのですが、彼女にアルバイトと称してゴミ入れづくりを頼むこともあります。ちなみに製作料は1つにつき1円です(笑)。
ほかにもいろいろな方法があるかもしれませんが、わたしは今のところこの折り込みチラシ方式で落ち着いています。
■魚や肉など腐敗しやすい生ゴミは?
福岡市の場合、燃えるゴミの収集日は週に2日です。地域によって曜日に違いはありますが、週当たり2日という割合と夜の時間帯に回収されるという点は変わりません。
ゴミは貯め込みたくない、というのが多くの方の本音だと思います。わたしも同じです。
とき質問をいただくのが、魚や肉といった「臭いのするゴミの始末」について。とくに夏場などは気になるところです。
わたしが実践している「生ゴミの臭い対策」について、ご紹介しましょう。
◇冷凍する
臭いがきつい食品をあつかった場合…とくに魚介類…どうしても臭いが気になります。
そのようなときは、わたしはゴミを丸ごと冷凍します。
ゴミを冷凍庫に入れることに抵抗があるかもしれません。
ただ、もとはすべて食品の一部です。
直接冷凍庫に入れるのは、さすがにわたしも抵抗がありますが、袋に入れて中身が漏れないように密閉した後に凍らせるのは不快には感じません。
凍らせてしまえば、当然ですが臭いも気になりません。
あとは燃えるゴミを出すときに取り出して一緒に処分します。
■究極のゴミ処理方法 3選
凍らせる以外にも、ゴミ少量化&臭い対策の方法はあります。
わたしは、勝手に「究極のゴミ処理方法」だと命名しています。ぜひお試しいただきたい方法です。
◇プロに任せて処分する
魚に関していえば、プロに任せて「さばいてもらう」という方法をとります。
個人的に魚をさばくという行為は好きなのです(ある種のストレス発散になると思っています)。なにより、魚は丸ごと買ったほうが美味しいからです。
そこで、魚屋さん(もしくは鮮魚売り場の充実しているスーパーマーケット)にさばいてもらいます。プロがさばく魚はエッジがとても美しく、本当に美味しいです。
先に書いたように、自分でさばくと満足感もありますし、黙々とできる作業ではあるので集中できるし楽しい面もあります。「あー、さばきたいな」と思ったときには、ゴミの日を狙って購入してさばくことも。
さばく=料理上手
こんなふうに考える方もいらっしゃるようですが、そんなことはありません。実際にレッスンで尋ねられることもありますが、いつでも「えー、そんなことないですよ」とお答えしています。
さばく=苦手ならプロに任せてスッキリ
こんな思考もあっていいと思います。
◇皮も食べる
野菜に関していえば、皮ごと食べてゴミを減らす。
これが一番お手軽な方法です。
ニンジンは皮ごと丸ごと召し上がってください。
ちょっと味にクセがあったり、歯ごたえがあったりする大根やカブなどは皮を厚めにむいて、皮だけで一品つくってしまえば、そもそもゴミが出ません。
もっともサトイモのように「ちょっと食べにくい」というものもありますが、それは少数派です。
ミカンのように皮を干して入浴剤にしたり、芳香剤のようにしたりできるものもあります。
食べられない部分はゴミにするしかありませんが、そもそも食べられる部分を見直してみる、というのもおすすめです。
とくに野菜の場合、皮こそ香りや味が濃いものも多数あります。栄養についても、皮を捨てたらモッタイナイというものも多いです。
◇大きなゴミ袋を入手しない
一見、「なにそれ?」と突っ込まれそうな方法ですが、そもそもゴミを入れる袋(容器)を小さくする、というのも見逃せない方法です。
たとえば福岡市の場合、燃えるゴミの袋は3種類が販売されています。
15リットル、30リットル、45リットルです。そして、わたしが購入するのは15リットルのもっとも小さいサイズです。
小さいサイズほど低価格だから、というのもないわけではないのですが、小さいゴミ袋しか持っていないと無意識のうちに「小さくまとめよう」「ゴミを減らしてみよう」と行動します。
とても不思議なのですが、無意識とはいえ絶対に「ゴミ袋サイズに合わせよう」となるのです。本当に不思議です。
わたしの場合、30リットルのゴミ袋を用意したとたん増えます。なぜでしょうね。「まだ入る」「ついでにこれも捨てよう、あっちも捨てよう」となるのかもしれません。断捨離したいときには大きなゴミ袋が便利なのでしょうけれど、日常的には小さいものでじゅうぶんではないかと考えています。
ここまで、3つの方法をご紹介してきました。いかがでしたか?
胡散臭いと思われたでしょうか? しかし、いずれもいろいろ試して「これならできる!」と林が実感できた方法です。
環境問題云々という観点からも大切ですが、単純にゴミステーションまで持ち運ぶゴミは小さいほうがラクではないでしょうか。
日々のキッチン回りの作業を気分よく、足取り軽く行うためのヒントにしていただけたら嬉しいです。
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