日本で唯一の「ゆるベジらく膳やさい料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
今日のテーマは「野菜の食べ方のヒントとコツ」です。
Contents
■気になる野菜を見つけたら?
まずは気になる野菜を見つけたら…ぜひ果敢にチャレンジしていただきたいと思います。
買う! そして、食べる!
これに尽きます。
ただ、食べ方がわからない、というようなケースにはコツがあるので、知っておくと便利です。今回は、そのヒントとコツをご紹介するので、ぜひお役立てください。
実は、このテーマを選んだのは、レッスン中複数回にわたって登場した「迷うけれど、買わない(買えない)野菜」の話が出たからです。
きっかけは「蕾菜」。
今月、レッスンで「蕾菜」という福岡野菜を扱っています。
2月から3月にかけてのごく短い期間しか出回らない貴重な野菜です。わたしが暮らす福岡県の野菜です(県がとても力を入れています)。
もともとは高菜の仲間で、中国野菜を祖先にしている野菜です。これを品種改良したものが「蕾菜」です。
ゴロンとした見た目と、美しい緑色が特徴です。
わたしが初めて蕾菜を見たのは、東京から福岡に引っ越してから。
「なにこれ?」という驚きが最初。
そして、すぐに近くにいたお店の方をつかまえて(このあたりの素早さと図々しさはわたしの短所ではありますが、長所でもある!と開き直っております)、「すみません、この野菜って食べ方がわからなくて」と質問したことを覚えています。
■野菜の食べ方はプロに聞く!
食べ方のコツその1です。
聞ける方はぜひ、お店の方に聞いてください。
実は、これがいちばん確実な方法です。
「これ、どうやって食べたらいいですか?」
この一言でじゅうぶんです。
仕入れているお店の方は食べ方もプロとしてちゃんとおさえています。ぜひ遠慮なく効いてみてください。もちろん、ものすごーく店内が混雑しているときなどに何分も足止めさせて質問攻めにするのはよくありません。そのあたりは大人の対応をしてください(笑)。
あるいは、最近は野菜の近くに食べ方やレシピについてのちょっとしたポップアップやメモがおいてあることも多いので、それらをチェックするのも、おすすめです。
■野菜の食べ方は「近いもの」から連想する
そしてふたつ目のコツ。
これは、見た目に近い野菜から連想してみることです。
たとえば蕾菜の場合、先ほど書いたように「高菜の仲間」ですから、「高菜をどう食べるか」というところから発想する、というわけです(蕾菜の売場には、「高菜の仲間です。美味しいですよ」というポップがありました)。
高菜は漬物にしたり油炒めにしたりすると、とても美味しい野菜です。
そう、この「近い野菜」から作り方を連想するのもおススメの方法です。
白菜に似ているものなら、白菜は鍋で美味しいから煮てみよう、と考えてみる。あるいは、ホウレンソウに似ているから茹でてみる、などなど。
近いところ、似ているところから発想すると、食べ方を思いつくかもしれません。
■野菜の食べ方は葉や花、形状から連想する
ふたたび蕾菜を例にあげてみましょう。
先ほど、蕾菜は高菜の仲間だと書きました。そこからさらに一歩進んでいうと(マニアックに考えると)、「高菜はアブラナ科の野菜」ということになります。
アブラナ科の野菜といえば、キャベツ、白菜、大根、カブ、青梗菜などなど、比較的なじみのある野菜が多いのです。
この「科」に注目するのも、おすすめです。
科なんて、見分けがつかないよ!
という声が聞こえてきそうですが、科が同じ植物は葉や花の形が似ていることが多いです。完全に一致しているということではありません。ただ、科が似ていると食べる部分も似ています。葉を食べるもの、実を食べるもの、というようなざーっくりしたところが共通していることも少なくありません。
たとえば、カリフラワー。
食べ方がよくわからないんだよね、というお声をよく聞きます。しかし、形状はブロッコリーに似ていませんか? そうです、カリフラワーもブロッコリーも同じアブラナ科の野菜です。
ちょっと乱暴にいってしまえば、親戚です。
だから、食べ方も同じように考えることができます。サッと茹でてもよいですし、グリルしても美味しくいただけます。
このように野菜の仲間=科で考えるのも、食べ方のヒントを得られます。
野菜売り場をじーっくりじーっくり眺めたくなったかもしれません。野菜は種類ごとに違いがありますが、品種によっても違いがあります。また、同じ野菜同じ品種であっても、栽培している人によっても味が変わります。
わたしたち人間がひとりひとり違うように、野菜もまた個性があるので、必ずしも「これがベスト」という方程式のようなものはあるようでありません。ですが、その個性をじょうずに見極めていくと、自然に「こう食べてみようかな」というところが見えてきます。
■最近の野菜の食べ方は生食が主流⁉
スイーツや料理に流行があるように、野菜にも流行がないわけではありません。
品種改良には長い時間がかかることが多いのですが、それでもその流行や傾向(一般的な人々の嗜好といいかえても構いません)に寄り添うように改良されていきます。
昨今の品種改良は「生食」「甘い」のふたつがキーワードになっていると個人的に感じています。あく抜きなど、ひと手間かけずに済むのも最近の野菜の特徴です。
キャベツにしろ、キュウリにしろ…ほかのどんな野菜であっても、生食できる(しかも甘味がある)ものが多いので、小さく切ってかじってみるのもおすすめです。
まずは、生で食べる!
その味を知れば、「塩コショウでシンプルに」「ちょっと煮込んでみよう」といった味つけや調理に方向性が定まります。もっとも、芋類に関しては生食できるものは少ないので注意が必要です。それだけは例外として覚えておくとよいでしょう。
■野菜の食べ方を知りたいときの最短の方法は?
林にラインで尋ねる!
実は、これが最短の方法です(笑)。
自分でいうか、というツッコミも聞こえてきそうですが、そこは敢えてスルーして、ぜひ「これってどうしたらいいですか?」と聞いてください。
48時間以内にお返事を差し上げています(たいていの場合、24時間以内に返信できています)。なかには、八百屋さんで写した写真を送ってくださる方もいます。「これ、なんですか?どう食べたら美味しいですか?」というご質問と共に。
なかには、「迷惑じゃないですか?」というお心遣いをくださる方もいらっしゃるのですが、そんなことはありません。
むしろ、野菜に関心を持ってくださる方が増えることが、(オタクとしては)嬉しいのです。
おおっ! ベジ仲間増えたーっ!
という感覚です。
ぜひお尋ねください。というわけで、まずはライン登録をば。
正直にいうと、わたしでなくてもいいのです。
先に書いたように青果売り場の店員さんでも構いませんし、八百屋さんでも構いません。もっというと、畑で作業している農家さんでもいいのです。
「すみません! この野菜って何ですか? どうやって食べるものですか?」と聞いてみてください。
皆さんは自分が好きなものや大切にしているものについて「もっと知りたい。教えて欲しい」という方を邪険にできないのではないでしょうか。それは農家さんも同じです。
もし、畑や田んぼを見学できる機会があれば(最近は、消費者が生産者を訪ねるツアーや農家民宿などが増えています)、ぜひ行ってみてください。発見があると思います。
新型コロナウィルスで出かける機会は減っているかもしれません。それでも、好奇心は減らさずに過ごしていただきたいと思います。これって、若さの秘訣ですよ。
■野菜の食べ方のヒントとコツまとめ
はじめての野菜を見かけたら、どう食べたらいいのか迷ったら…ヒントとコツをまとめてみましょう。
- プロに聞く(八百屋さんでも、農家さんでも)
- 形の似た野菜からヒントを得る
- 「科」に注目してみる(これはちょっとだけマニアック)
- 生でかじってみる(最近の野菜は生食向きが多いのです)
- 林に聞く(ラインが便利で簡単です。そして確実!)
いかがでしょうか?
ヒントになりますか? いろいろな方法がありますが、ぜひ「知らないから食べない」ではなく「知らないから挑戦してみよう」と発想を転換してみてください。
思わぬところで、「これ、好き!」という新しい出合いがあるかもしれません。そんなあなたの発見をお手伝いできたら、とてもうれしいです。
さて、ベジ楽ではブログに書かれているような野菜や健康の話、ダイエットに関する話題や料理に関する話、食材に関するマニアな話を毎週火曜日に配信しています。2020年3月現在、お友達登録をしてくださった方全員に「ミニ体質診断チェックシート」をプレゼントしています。診断結果をトーク機能からお教えください。結果に基づいて、おすすめの野菜や食材についてさらに詳しい情報を動画にて無料でプレゼントしています。
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