こんにちは。
やさい薬膳料理教室「ベジ楽」の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日もやさい薬膳料理を作っています。
今日のテーマはニンニクです。美味しいですよね。
翌日が心配になるかもしれませんが、やはりニンニクは美味しいです。
■ニンニクは古くから強烈パワーでお助け野菜
さて、ニンニクと聞くと、皆さんはどんなイメージがありますか?
スタミナ野菜? 匂いが気になる?
いずれにしても、強烈なパワーを感じる野菜ではないでしょうか。
実際ニンニクは奈良時代から邪気を払うとして、神事に使われていたという記録が残っています。
その理由は、強烈な香り! この香りが邪気を払うと考えられていたのです。
なるほど。
今もニンニクはスタミナ料理などに欠かせないパワフル野菜ですね。
薬膳や和食、イタリアン…ジャンルに関係なく、ニンニクが入った料理は「食べてる!」「なんか力が出る!」といった前向きなパワーを感じます。
理屈よりも先にパワフルな印象を与える、それだけでニンニクの強さが証明されるように感じます。
余談ですが、古代エジプトではピラミッド建設に携わる人々に給料としてニンニクが配られていました。
「ニンニクでパワー回復して、また仕事してね」ということだったのでしょうか。
この話からも、ニンニクが古くから世界中で重宝されていたことがわかると思います。
■ニンニクが夏風邪に効く理由
ニンニクを薬膳で分類すると、「温・辛」です。
身体を温め、血行をよくします。気のめぐりにもプラスに作用します。
気が充実すると、精力もプラスに向かうと言われています。
いいこと尽くめですね。
まだまだ、ニンニクのよい面は続きます。
ニンニクには強い殺菌作用・抗菌作用があります。さらに、免疫力をアップするとも言われています。
このような薬効から、ニンニクは風邪の初期症状に効くとされています。
ただ、パワーがある分、食べ方には注意が必要です。
体質にもよるのですが、1日1かけ程度にすることをおすすめします。加熱すればもう少し量を食べられる方いるかもしれません。それでも加熱した状態で3かけ未満にしましょう。
たとえば、わたしの夫はニンニクにそんなに耐性がありません。1度に1かけも食べられません。その方、その方に応じて少しずつ食べるとよいかもしれませんね。
■こんな食べ方はいかが?
ここからはニンニクの食べ方についてご紹介します。
いろいろな食べ方がありますが、加熱する場合は注意が必要です。
ニンニクはとても焦げやすいことを忘れないようにしましょう。
焦げたニンニクは…苦いだけで美味しくありません(経験あります)。
◇ニンニクオイル
刻んだニンニクをオリーブオイルに漬けておくだけ。
あるいは、大きく切ったニンニクを低温で軽く揚げてオイル漬けにする方法もあります。香ばしくてこれも美味しいですよ。
使い方はどちらも同じです。パスタを作る時やドレッシングに使えます。
◇ジャージャーごはん
ジャージャー麵のごはん版。
刻みニンニク、豚ひき肉、玉ねぎ、トウガラシを炒めて、味噌(自家製です)と黒糖、酒、しょうゆ、塩で味付けしたもの。
今回はごはんで食べましたが、麺にのせてもOKです。
木綿豆腐を軽く水切りして崩して混ぜてもいけます。食欲が刺激されてパクパク食べられますよ。
豚肉もパワフル野菜です。
タマネギもトウガラシも、やはり薬効が高い野菜です。上手に取り入れることで、夏を元気に乗り切れます。
■ニンニクの保存方法
ニンニクは一度にたくさん食べられないので、保存方法を知っていると助けられます。
わたしがおすすめしているのは、一片一片に分けて冷凍保存すること。薄皮もきれいにむいてくださいね。密閉できるビニール袋に入れれば、これでしばらくもちます。
ただし、凍ったまま使ってくださいね。解凍すると水っぽくなってしまうので。
すりおろした状態で凍らせるのもおすすめです。
密閉できるビニール袋に薄く平らに広げて冷凍します。これなら、必要なだけパキッと割って使えますよ。
ただし、この方法の欠点は丸ごと使いたいときに使えないということですが。
ニンニクのパワーを上手に取り入れて、夏風邪知らずでいきましょう。