日本で唯一の「ゆるベジらく膳やさい料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
そして、最近は「新感覚!食べるダイエット」に挑戦中のダイエットチャレンジャーでもあります。
さらに書くと、実際にオリジナルメニューで腹囲マイナス10センチを達成した「ダイエットできちゃった」人でもあります。
でも、最近は「リバウンド」という言葉が現実にならないように、冷や冷やしてもいます。だから、もうちょっとダイエットは継続中のアラフォーです。
今日のテーマは「むくみととうもろこし茶」です。
Contents
■梅雨になりむくみが気になる人が増えています。夕方に指や脚がもわーんと重い方はいませんか?
梅雨時期は湿度が高くジメジメ。
湿度の高さと人間の身体のなかの水分は、関係ないと思われましたか? たしかに雨がふってぬれたからといって、スポンジのように人間の身体がギュンギュンふくらむわけじゃないですよね。
でも、無関係ではないのです。湿度が高いと、わたしたち人間の身体も通常よりも水分が多くなりがちです。
これは、本当。
どんなに科学技術が進歩しても、快適な除湿機能を搭載したエアコンが普及しても、やっぱり自然に左右されます。
だから、梅雨時期の夕方になると手足がもわーんとして「あ、なんかつらい」と感じる方も増えるのです。女性の場合、いつも身に着けている指輪をきつく感じたり、いつもはなんともない靴に違和感を覚えたりといった症状がでることが多いのですが、このブログを読んでくださっている皆さんにお心当たりはありますか?
■わたしも「ぱなし」仕事のときは辛いですよ。ぱなしはむくみと原因になります。
「ぱなし」ってなんでしょう?
立ちっぱなし。
座りっぱなし。
要するに姿勢を変えずに長い時間を過ごしてしまうと、むくむようです。
そもそも「むくみ」とは何でしょうか?
一般的には身体の水分が増えすぎてしまい、健やかな状態でないことをいいます。
原因は人によっていろいろです。
わたしの場合、妊娠中がもっともむくみが酷かったです。わたし史上最高。
そう、妊娠中の女性やむくみがひどい方の場合は、食養生ではなく医師の診断をあおいで適切な治療を受ける必要があります。ちょっと話がそれてしまいましたが、とても大切だと思うので、あえて。
食養生も大切ですが、ときと場合によっては医師の診断も必要です。なにより、あなた自身の健康が大切です。
自分の身体に耳を傾けて、その折その折に必要な手当てをしていただきたいと思います。
そして、むくみです。
いろいろなシーンでお話をしていて気付いたのですが、わたしのように「ぱなし」状態のときにむくむという方は、少なからずいらっしゃいます。
そのようなわけで、今回の記事は
1.梅雨になり、むくみがますます気になる方
2.むくみの不快感を食養生で解消したい方
3.とうもろこし&とうもろこし茶が好きな方
4.とうもろこし&とうもろこし茶を試したいと思っている方
におすすめです。
■とうもこし茶がむくみによいってご存知ですか?
とうもろこしは、とても薬効が高いとされる野菜です。
「薬効」と書くと、なんだかとてもハードルがあがってしまったように感じますか? わたしは感じます(笑)。「薬」という漢字がいけないと思うのです。
これは「薬膳」にもつうじるのですが、どうも「苦い」や「まずい」を連想させてしまうことに起因するのではないかな、と。
「栄養」という言葉にも似たような雰囲気があるな、と感じます。ちょっと難しいような印象を与えますね。
でも、とうもろこしは美味しい。
このように書くと多くの方が納得してくださいます。「美味しい」はとても身近な感覚です。
そして、夏休みにとうもろこしを食べた思い出があるという方も多いかもしれません。
そうです、とうもろこしというと、黄色い実を食べる、というのが一般的です。
それはそれで美味しいのですが(わたしも大好きです!)、「薬効」という点でいうと、とうもろこしのひげがとても重要視されます。
薬膳の世界では、とうもろこしのひげを「玉米髭(きょうべいじゅ)」と呼んで生薬として使うのです。
この玉米髭(きょうべいじゅ)という名称を覚える必要はありませんが(笑)、このひげがすごい!ということは知っていていただきたいです。
とくにむくみに悩む方はぜひ!
なぜなら、玉米髭(きょうべいじゅ)は水分代謝をよくする力を持っているからです。
水分代謝をよくする=身体のなかの水分を健全にする=余分な水を排出する=むくみ防止
そうです、玉米髭(きょうべいじゅ)はむくみ予防や解消に効果を期待できるのです。
そして、玉米髭(きょうべいじゅ)は、「とうもろこし茶」の原料でもあるのです。
さあ、これで皆さんの頭のなかでは「とうもろこし茶」がむくみによい、という意味がストンと落ちたと思います。
とうもろこし茶は韓国料理店などで楽しむことができます。「コーンひげ茶」や「コーン茶」といわれることもあるので、別の名前で聞いたことがある(飲んだことがある)方もいるでしょう。
もしかしたら、なかには「とうもろこしの実」を焙煎してつくったお茶を同じように呼ぶこともあるので、ひげではなく、実のお茶を召し上がっている方もいるかもしれません。
席に着くとさっと出されるお茶です。香ばしさと甘みがあってとても美味しいですよ。
ティーバッグ等でも販売していますが、とうもろこしが出回る今なら自分で作ってしまうのもおすすめです。
■とうもろこし茶の作り方や、ひげの楽しみ方をご紹介します
とうもろこしが出回る時期のちょっと手前、ちょうど梅雨のころに「間引きコーン」が出回ります。とうもろこしは、1株につける実の数を調整して、より甘いものを出荷する工夫をされています。だから、日本のとうもろこしは、とても美味しいのですが、この「途中で取り除く」行為を「間引き」といいます。
間引きコーンとは、つまり間引かれたコーンなのですが、これがとても美味しいのです。
とても早い段階で収穫されてしまうわけですから、若いのです。ピッチピチです。
人間でいうなら、中学生か高校生といったところです(笑)。
ひげは、本当に艶やかで細くて美味しいのです。
この若いひげはまだ生でも食べることができます。もし、手に入ったならぜひ1本食べてみてください。細く小さいひげ根からとうもろこし特有の甘みを感じることができて、「おおっ!」と感動します。
このひげ根を乾燥させて煎じれば、とうもろこし茶のできあがりです。
拍子抜けするくらい簡単です。
わたしは盆ざるにひげ根をひょいひょいとのせて、ベランダ近くに放置しておきます。
梅雨の湿度が高いときだと1日でできあがることはありませんが、晴天なら1日もかかりません(地域によるかもしれませんが、少なくとも福岡では1日なんてかかりません)。
それを乾煎りします。わたしは鍋を使って乾煎りしますが、もちろんフライパンでもできます。
それを煮だしてしまうとふんわり甘く、香ばしさもあるとうもろこし茶になります。
以前は天日干しだけして(このときはカラカラになるまで数日干しました)、それを煮だしていたのですが、乾煎りしたほうが香ばしさが出ていいな、と思ってからはそうしています。ただ、今年はまだ作っていません。そろそろ飲みたくなってきました。
ただ、「トウモロコシの実を焙煎したものを煮だしてとうもろこし茶」と呼んでいることもあるので、ひげ根にこだわって飲みたい、という方が市販のものを購入する際には注意してくださいね。
パッケージの食品表示欄をしっかりチェックすれば間違いありません。
むくみには、ひげをつかっているもののほうがおすすめです。
わたしは、とうもろこしの実をつかったとうもろこし茶も好きですけれどね。美味しいから。
■とうもろこしごはんもおすすめです!
とうもろこしといえば、ごはんもおすすめです。これもむくみ予防にいいのです。
身体によい、ということだけではありません。純粋にとても美味しいのです。
美味しさの秘密は、いっしょに炊き込むとうもころしの「芯」です。これがコツ。
とうもろこしの芯にはグルタミン酸がふくまれています。グルタミン酸はいわゆる「うまみ成分」です。昆布にも含まれています。
ただ、ふつうにとうもろこしを食べるとして、芯は硬くてとても食べることができません。でも、美味しいだしは欲しいですよね。
わたしは欲しいです!
だから、ごはんを炊き込むときに実を芯からそぎ落として、実と共に芯を入れます。これで芯のうまみをお米に吸わせます。
これだけで本当に美味しいとうもろこしごはんが炊けます。
実にもひげほどではないのですが、水分代謝をよくしてむくみを予防する力があります。とうもろこし茶ほどではないのですが、とうもろこしごはんもまた、単に美味しいだけではない力を秘めています。
■ラインではトウモロコシトークをします。
ここまでアツクルシクとうもろこしのひげやとうもろこし茶、とうもろこしごはんについて語ってきました。とうもろこしの魅力を感じていただければうれしいです。
ところで、とうもろこしは近年、品種で買えるようになりました。
色も多彩で、味もそれぞれ違います。
どの品種がおすすめか、ということをレッスンでよく聞かれるのですが、正直いつも答えに窮します。好みがあるので、どれが一番優れているということはなかなか申し上げられないのです。
味の系統のようなものや、歯ごたえについては話せますが、やはり皆さんには「食べてみると、好みのものに出合えます」という一言を付け加えてしまいます。
ぜひいろいろと試していただきたいです。
ところで、ベジ楽では野菜に関するマニアックなお話を毎週火曜日にラインにて配信してします。2020年6月23日(火)には「とうもろこしの品種」について配信予定です。この機会にぜひご登録ください。
■まとめ
いかがでしたか?
とうもろこし茶の魅力を感じていただけましたか?
今回の記事をまとめると…
1.梅雨時期は湿気が多くなり、むくみやすくなる。
2.むくみの原因は身体の水分が多くなりすぎること。
3.水分代謝をよくする食養生がおすすめ。なかでもとうもろこしのひげがいい。
4.意外と簡単なとうもろこし茶(ひげバージョン&実バージョン)の作り方
5.とうもろこしごはんの魅力は芯にあり!
6.最近はとうもろこしの品種が増えて選び放題!?
ぜひとうもろこしも、とうもろこし茶も美味しく召し上がってくださいね。