日本で唯一の「ゆるベジらく膳やさい料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳料理」を楽しんでいます。
まもなく千葉県への引っ越しを控え、バタバタと福岡生活を楽しんでいます。
今日のテーマは「唐辛子」です。
Contents
- 1 ■唐辛子が好きだけれど、パパっと仕上げに粉をかけるだけ。食べ方のポイントはある?
- 2 ■まずは唐辛子の種類や粉にしたときの名称やポイントをチェック
- 3 ■基本的に唐辛子の使い方にルールはないけれど、ポイントを抑えてみましょう
- 4 ■唐辛子の相棒としておすすめなのは、味噌。唐辛子と味噌のコラボレーションは最高です!
- 5 ■唐辛子に限らず、野菜は奥が深いです。このブログを見つけられたのも何かのご縁かも!? ラインへのご登録がおすすめです。
- 6 ■唐辛子の旬は今。辛くないものも、辛いものも、粉もホールもいろいろ食べるなら今!
- 7 ■「夏に人気の唐辛子。粉末が人気ですが、丸ごとも美味しく、味噌との相性も抜群です。日本のスパイスとしても楽しんで欲しい野菜です」のまとめ
■唐辛子が好きだけれど、パパっと仕上げに粉をかけるだけ。食べ方のポイントはある?
唐辛子ファンというのは、一定数います。
そして、辛いものが好きな方は辛さを追求するあまり「辛味ファイター」というような挑戦的な気分になられることが多いようです。辛さはエスカレートしやすい、というとわかりやすいでしょうか。
辛さに関するあくなき探究心がある、という自覚がない方も多く、同席する人がビックリしてしまう、ということも。
唐辛子や辛さの話になると、韓国料理と結びつける方も少なからずいらっしゃいます。ただ、韓国の方がみんな辛いものを食べているか、というとそうではありません。実際、わたしには韓国人の友人が複数いるのですが、彼らはそこまで辛い味にこだわっていませんし、好んでもいません。
友人のひとりは飲食店をやっていますが、「日本の人のほうが辛いものが好きよ。それもね、より辛いものを求めるって思う。お店でもリクエストが入るけれど、食べられないくらい辛いものがいい、という人もいる」と話してくれたことがあります。
そして「辛いのって、エスカレートしていくね」とも。
それは、よくわかります。
わたしもエスカレートしてしまったクチです。実は、辛いものが好きです。あ、激辛の領域には突入を控えております(戻れなくなりそうなので)。
というわけで、今回は唐辛子をテーマにお届けします。
この記事は
1.唐辛子が好きだけれど、イマイチよくわからない方
2.もっと辛い唐辛子に挑戦してみたい方
3.唐辛子の食べ方を知りたい方
におすすめです。
■まずは唐辛子の種類や粉にしたときの名称やポイントをチェック
ところで、ひと口に唐辛子といっても、皆さんがイメージするところはいろいろなようです。そこで、ちょっと具体的に唐辛子という言葉から皆さんが思い浮かべる辛味についてあげてみましょう。
◇一味
乾燥させた唐辛子の実を粉末状にしたもの。辛い。かけすぎると痛い(と感じます)。
関東では「大辛」ということも。ただし、個人的にはあまりこの言葉を使っている人に会ったことがありません。
◇七味
乾燥させた唐辛子の粉に加え、山椒、麻の実、黒ゴマをブレンドしたもの。他に陳皮やショウガなどを加えたもの。
イメージとしては、和風ブレンド辛味スパイスセット。日本版ガラムマサラだとレッスンではお話をすることが多いです。
◇カイエンペッパー
唐辛子の一種。実を粉末状にしたもので、カレーのスパイスとしても有名。唐辛子のなかでも辛い品種であり、スパーンと刺すような辛さが特徴。
◇韓国唐辛子
キムチの材料として知られる。色はとても鮮やか。実際に口にすると、日本のものよりマイルドな辛さ。まだ若い実は、きれいな緑色をしており、味噌漬けにしても美味しい。韓国ドラマを見ると、食事のシーンではほぼ確実に見ることができる(食事のシーンになるとついつい目を皿のようにして「これなに!?」と見てしまいます)。
◇鷹の爪
唐辛子の品種のひとつ。辛い。とても辛い。キーンとしたクリアな辛さが特徴。果皮と種が辛く、鷹の爪を調理した手で目元をふれると痛くて涙が出るほど(経験者です)。
若いうちは実は緑色ですが、熟すと深紅に変わる。深紅のものを乾燥させて使うことが多い。
◇八ツ房
唐辛子の品種のひとつ。鷹の爪より小ぶり。上向きに6房くらいが束になって結実する。まだ若いうちは葉も一緒に「ハトウガラシ」として食べる。小さいボディに似合わず、味は辛い。ピリリと残る辛さが特徴。
ほかにもハバネロやハラペーニョなどがあります。
また、辛くない唐辛子の仲間として、シシトウやピーマンもあげられます。
いかがでしょうか。皆さんにとってなじみのある唐辛子はありましたか? 辛さが気になる方はいろいろと試してみることをおすすめします。
これはレッスンでもよくお話をさせていただくのですが、辛さにたいする耐性(嗜好)は本当に人それぞれです。冒頭に書いたようにエスカレートしやすい味覚でもあります。
同じ料理を食べているご家族であっても、個々に辛さの好みはバラバラです。自分の好みのものを選んで上手に取り入れてくださいね。
■基本的に唐辛子の使い方にルールはないけれど、ポイントを抑えてみましょう
では、具体的にどのように調理していけばよいのでしょう。
一般的なところだと、粉状のもの(スパイスとして扱うカイエンペッパーや一味が該当しますね)とホールのもの(そのまんまの形状のもの)とに大別できます。
どちらがよい、ということはありません。
しいて言えば、粉は即効性があるので、入れるとすぐに辛さを楽しめる味に仕上がります。だから、極端な話、盛りつけ後にふりかければOKです。たとえば、豚汁の椀にパパッとふって召し上がる、ということもありです。
一方、ホールには即効性はありませんが、ジワジワときます。そして強烈です。
だから、調理のスタートから鍋に入れて加熱します。辛いものが好きな方の場合、最初から最後まで鍋に入れっぱなしで作るくらいがちょうどよいでしょう。加熱時間が長ければ長いほどじんわりしっかりパンチのある辛さになります。
このパウダーとホールの違いに関していえば、唐辛子の品種はまったく関係ありません。しかしながら、辛さの程度や味わいについては品種によって差があります。皆さんは、どんな唐辛子をどう調理しますか? わたしはなんだかんだと、入手しやすいタカノツメを使うことが圧倒的に多いです。味も好きです。
■唐辛子の相棒としておすすめなのは、味噌。唐辛子と味噌のコラボレーションは最高です!
唐辛子をガッツリ食べたい人は、いろいろな料理に加えて楽しんでいただいてよいのですが、わたしのおすすめは味噌とのコラボレーションです。
わたしの知人のひとりは、青唐辛子を細かく刻んで味噌に入れてピリ辛味噌をつくっています。これをみそ汁を作る際に、少量混ぜて楽しんだり、冷ややっこにのせたりして楽しんでいると聞きます。
わたしは、このピリ辛味噌を教えてもらってから、唐辛子を刻むだけでなく、ゴマや刻み昆布を加えたり、ときにニンニクをすりおろして加えたりします。これは野菜のディップとして楽しみます(野菜ヲタクなものですから)。たまにマヨネーズと1対1で合わせてマイルドにすることも楽しんでいます。
これがとても美味しいです。ちょっと臭いが気になるところですが(とくにニンニクを使うと)、翌日人に会うお約束のないときに、とい注釈は必要ですが、とても美味しい!
この味噌に野菜をつけてポリポリかじっていると、本当に美味しいのです。いくらでも食べられます。
軽く焼いて使うのもいいですよ。冷や汁の味噌として加えるのも、焼きおにぎりに軽くぬるのもいいです。味噌と唐辛子は本当に相性がよいのでおすすめです。
■唐辛子に限らず、野菜は奥が深いです。このブログを見つけられたのも何かのご縁かも!? ラインへのご登録がおすすめです。
唐辛子の辛さは、「スコヴィル値」という単位で数字に表すことができます。この単位、辛さのファイターと化している方のあいだでは一般的なようですが、そうでないとあまり身近な言葉ではないかもしれません。
いわゆる辛さの単位として使われています。数値が大きいほど辛い、とされます。
このスコヴィル値は、唐辛子の辛み成分である「カプサイシン」が含まれる割合をもとに算出されます。カプサイシンが多ければ、数値が高くなり、逆に低くなれば辛さが弱まる、と判断します。
ここでの注目は「カプサイシン」。カプサイシンをもとに数値化しているので、山椒やワサビのようにカプサイシンを含まないものに関しては表すことができないのです。
奥が深いですねぇ。今回は唐辛子という「辛味」の一側面しか書いていませんが、それでもこんなに奥深い世界が広がっています。
そこにワサビや山椒、ショウガなどを加えていったらどうなるのでしょうか。さらにさらに奥深い世界が広がりそうです。
さて、そんな野菜の奥深いヲタクの世界を覗いてみたいという方は、ぜひベジ楽のラインにご登録ください。
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■唐辛子の旬は今。辛くないものも、辛いものも、粉もホールもいろいろ食べるなら今!
なぜわたしが今、このタイミングで唐辛子について書いたかというと、それはまさに今が唐辛子の最盛期だからです。
まずは今頃から未熟の緑色のタイプが出回り、その後8月以降に熟した赤いものが出回ります。貴重なハトウガラシは今だけ。
辛いものファイターでなくても、唐辛子は発汗作用があったり、血液循環をよくしたりするのでぜひとも召し上がっていただきたいです。種類も豊富な旬の時期なら、マイルドなものも辛いものも、自分の好みに合わせて選べますよ。
ただし、多少なりとも胃腸に負荷がかかるので、食べすぎにはくれぐれも気をつけてください。
■「夏に人気の唐辛子。粉末が人気ですが、丸ごとも美味しく、味噌との相性も抜群です。日本のスパイスとしても楽しんで欲しい野菜です」のまとめ
いかがですか? 多少なりとも唐辛子の魅力を感じていただけたでしょうか。
今回の記事をまとめると…
1.唐辛子に代表される「辛味」は、個人差が大きい。
2.「辛味」が好きな人はついついファイターのようになり、エスカレートしやすい。
3.唐辛子にまつわる言葉を具体的にチェック。一味や七味など、いろいろあります。
4.唐辛子を調理するときのコツとポイント。
5.唐辛子と味噌の相性は最高!
6.唐辛子の世界は奥が深い。辛さの単位「スコヴィル値」をチェック。
7.今が旬の唐辛子を食べよう!
となります。
発汗作用や血行促進など、プラスの面も大きい唐辛子ですが、一方で食べすぎはあまりおろしくありません。食べすぎることなく、上手に毎日の食生活に活かして夏を健やかに元気に乗り切っていきましょう。