こんにちは。
やさい薬膳料理教室「ベジ楽」の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日もやさい薬膳料理を作っています。
梅雨が明けました。熱い毎日が続いています。
少しだけ話を戻して、雨が多い季節の身体のお悩みについて、です。
梅雨のころになると、手足がむくんでいるなぁと感じることがありませんか?
梅雨時期は、ジメジメムシムシ。湿度が高く、身体がダルくて重いと感じる方が増えます。
それって、梅雨だから仕方ないのでは? と、思い込んでダルさを諦めていませんか。
そのダルさ、野菜楽膳ならスッキリ解消できるかもしれません。
梅雨時期の高温多湿の状態は、決して快適ではありませんよね。
快適でない状態は、実は身体に多かれ少なかれ負担がかかっている状態です。
■そもそも「むくみ」ってなに?
ダルさはむくみに繋がります。むくみは、薬膳では「体に余分な水分がたまった状態」だと考えます。
むくみは、その人その人の体質にも大きく左右されますから、万人共通の原因はありません。
多くの場合、手足にむくみを感じることが多いのですが、ひどい場合は顔や体全体に感じることもあります。
大まかな傾向として、汗をかく機会の少ない人や日ごろから冷たい飲み物ばかり飲んでいる人、アルコールが大好きでよく飲んでいる人は要注意です。これらの人は体内に水分を取り込んではいるものの、上手に排出できていないことが多く、水の巡りが悪いといえます。
体内の水の巡りが悪い状態は、言ってみれば「体の中が水浸し」の状態になっているのと同じ。
体の中で水がタプタプいっているところをイメージしてみてください。健康的にではありませんよね。
身体の中に滞っている水を巡らせて、不必要なものを排出させる。さらに新しい水を取り入れる。
この流れをつくるには、やはり最初の「出す」が大切です。
■汗をかくには、トウガラシが効果的
薬膳では、これを解消するために「肺」が重要だと考えます。
肺は呼吸に大切な器官として認知している方が多いのですが、薬膳的視点でいうと呼吸に加えて皮膚の状態も左右します。
浅い呼吸を繰り返していたり、汗をかきにくかったりするのは、肺がスムーズに機能していないからだと考えるのです。
汗をかくために必要なのが、温熱性の食べ物。
おもに「トウガラシ」や「ショウガ」です。
エアコンの効いた部屋は一見心地よいのですが、薬膳的視点で言えば、汗をかきにくい状態です。
不快かもしれませんが、ほどよく汗をかくことも梅雨時期には必要だと考えてくださいね。かといって、無理な運動をする必要はありません。
いつもはエレベーターを使っているけれど、階段を使う。一駅分、歩く。いつもよりちょっとだけ早歩きをする。
その程度のことで構いません。
ちなみに、わたしも梅雨時期はむくみやすいので、「ん?」と思ったときは運動をしています。買い物に自転車を使う程度のことですが。
■利尿作用の高い野菜はトウモロコシ
さて、汗をかく以外にも余分な水を出してむくみを解消する方法もあります。
水分量をコントロールする「腎」や排尿を促す「脾」をしっかり機能させることです。
そこで、おすすめしたいのが利尿作用がある野菜。
この時期なら、トウモロコシがぴったりです。
トウモロコシの利尿作用は、数ある野菜のなかでも群を抜いています。
しかも、美味しい。そして、ビタミンカラーがとてもきれいです。
むくみがないと、手足もすっきり顔もほっそり。いいこと尽くめです。
■実際にトウモロコシを食べてみる
とくにトウモロコシの場合、実以上にトウモロコシは実だけでなく、ひげ根や芯も美味しいうえに効果抜群。
とくにひげ根の利尿作用の高さは群を抜いています。
芯はうまみがたっぷりで、「天然のだしの素」。
そのトウモロコシの食べ方ですが、「炊き込みごはん」がおすすめです。
芯も一緒に炊きこんで、芯のだしも食べるのがベジ楽流。
簡単ですが、色どりもきれいなのでウキウキします。
このウキウキは食事をするうえで、とても大切。ウキウキは美味しさを倍増させる要素でもあります。
もちろん、味も抜群。
美味しくてすっきり。
薬膳的視点からも理にかなったごはんです。
ぜひ、お試しください。