今日のテーマは「ショウガ」です。
日本で唯一の「ゆるベジらく膳やさい料理教室」【ベジ楽】の林佳代子です。
野菜ヲタク視点で、ショウガについて書きます。どうぞ最後までおつきあいください。
Contents
- 1 ■寒いと冷える! 自身をふくめ、冷たい手足に悩む冷え性さんを助けたい!
- 2 ■お風呂で温まったはずが、家事をしていて深夜…!冷え性さんにとっては辛い就寝タイム!?
- 3 ■野菜ヲタクとしてはショウガがおすすめ。冷え性改善を期待できる頼もしい野菜・ショウガに感動
- 4 ■ショウガって買っても使いきれません。そんな人には冷凍保存がおすすめ。干しショウガもありです!
- 5 ■干すことでショウガパワーが凝縮。冷え性改善にさらにプラスになる!?
- 6 ■野菜ヲタクからの手紙を受け取っていただけませんか? ショウガで冷え性を改善するようなお得な情報をお届けします。そして、今なら体質改善チェックシート&野菜ヲタクからの食養生アドバイスつき!
- 7 ■まとめ
■寒いと冷える! 自身をふくめ、冷たい手足に悩む冷え性さんを助けたい!
10月や11月は、比較的暖かい日が多かったのですが、ここ数日はぐっと冷え込むようになりました(2020年12月18日時点)。寒いです。
福岡も寒いのですが、松戸も寒いです。
余談ですが、福岡は九州にあるので南国のような勘違いをされる方も多いのですが、そんなことはありません。わたしも住むまでは、ちょっとは暖かいのだろうと思っていました。気候としては日本海に面しているのと同じなので、どんよりとした曇り空が続きます。そして玄界灘から風がビューっと吹き寄せます。
さて、そんな寒い日は、手足が冷たくなりませんか?
冷えて辛い。なぜ冷えはよくないのでしょう?
また、冷え症改善にはショウガがよい、という話を聞いたことのある方も多いでしょう。それはなぜだと思われますか?
というわけで、今回の記事は…
1.冷え症に悩んでいる方
2.冷えを食べ物で改善したいと考えている方
3.ショウガの食べ方を知りたい方
4.ショウガを買っても持て余してしまう方
におすすめの内容です。
■お風呂で温まったはずが、家事をしていて深夜…!冷え性さんにとっては辛い就寝タイム!?
レッスンを受講される方とお話をしていて、よく耳にするのが「お風呂の後にいろいろやっていると身体が冷えちゃって」というお声です。
わたしもあります。だから、とてもよくわかります。
お話してくださる方は8割以上の確率でおわかりなのです。「身体が冷える前に就寝したほうがよい」ということは。
でも、「キッチンをもうちょっと片付けちゃおう」「明日の準備をしよう」「お弁当用に〇〇を解凍しておかなくちゃ」といったことを言い出してしまうと、際限なくズルズルと起きて作業してしまうのです。忙しい女性ほど、この「あとちょっと傾向」があるように感じます。
冷えることと、「あとちょっと」を片付けずに就寝すること。
どちらがあなたの身体にマイナスでしょう?
わたしは、「あとちょっと」を片付けて身体が冷えることのほうが問題だと考えています。
なぜなら、いったん冷えてしまうと、温まってからでないと眠れないからです。
というのも、体が冷えた状態で就寝しようとすると、「温まれ!」指令が脳から出ます。すると、手足の冷えを改善しようと、心臓ががんばます。血液をせっせと末端まで行き渡らせようとするのですね。
すると、身体は休むより、むしろ活動モードになってしまいます。これはよくありません。
そもそも人間の体温にはリズムがあって、1日のなかで細かく上昇と下降を繰り返しています。
基本は昼間の活動時間帯は体温が高め、夜の休息時間は体温が低め、というのが基本です。
だから、夜になると、わたしたちの体温は少しずつ下降し始めます。この「温度が少しずつ下がり始める」というのが、「眠くなる」というタイミングです。
だから、お風呂上りに体温が下がりきる前に就寝するのが、すっと入眠するコツでもあるのです。
忙しい大人の多くが、基本的に睡眠時間が短めです。それなら、少しでもしっかり眠っている時間を確保したほうがよいと考えます。
冷えた手足をベッドのなかで一生懸命温めてから眠るよりは、そのまますっと入眠できたら、それに越したことはありません。
本来、就寝タイムはうれしい時間です。これが冷え性に悩むあまり辛い時間になっていては本末転倒です。それが食べ物で改善できるのなら、労力をさほどかけずに済みます。おすすめです!
■野菜ヲタクとしてはショウガがおすすめ。冷え性改善を期待できる頼もしい野菜・ショウガに感動
冷え症にかんしては、改善のために病院で診断してもらって薬を処方していただく方法もあります。そのような場合は、きちんと医師の指示に従ってください。
ですが、食べ物で冷え性が少しでも改善したら、とても嬉しいですよね。わたしがおすすめするのは、いわゆる「食養生」。身体を内側から変えていく方法です。
処方薬のような即効性はないのですが、ゆるゆるとじんわり効くと、わたしは考えています。
おすすめは、ショウガ!
今日の主役です。
ショウガのおすすめポイントは、ジンロゲンとショウガオール。
どちらもショウガに含まれている成分です。
ジンロゲンは、強い辛味をともないます。ショウガをかじったときにピリッと舌に感じる刺激的な味の正体です。
このジンロゲンは、血行を促進する役割を果たします。血行がよくなると、身体は温まります。
さらにいうと、発汗作用がとても高いのです。風邪の初期症状なら、対応できる、といわれるほど。実際に漢方薬として知られる葛根湯には、ショウガが含まれいてることが多いのです。
つまり、ピリッとしたジンロゲンは、身体を内側から温めてくれるので、冷え性改善を期待できるというわけです。
ふたつめの成分、ショウガオールは、高い殺菌作用があることで知られています。
お刺身を食べるときにおろしショウガを添えることがありますね。これは先人の知恵のひとつで、生の魚の腐敗を遅らせる意味合いもあります。もちろん、味にアクセントがついて美味しく楽しめる、というのも理由ですが。
また、ショウガの成分は皮の近くに多く含まれています。
実際に生のショウガを皮を含む外側の部分と、中央部分とをかじってみてください。味と香りのパンチの違いに気づかれると思います。皮を含む外側の部分のほうが強烈です。
だから、わたしはショウガの皮を取り除くことはせずに使います。汚れがきになるところは、スプーンか包丁の背の部分でささっとこすりとることはしますが、ごく軽くです。
もしああなたがショウガを食べるようなときには、皮もいっしょに調理していただけたらな、と感じます。
■ショウガって買っても使いきれません。そんな人には冷凍保存がおすすめ。干しショウガもありです!
ショウガをレッスンで取り上げると、「1袋買うと、使いきれなくて」「最後はシナシナになって捨ててしまいます」という声を少なからず伺います。
その理由を聞くと、「料理の隠し味というか、1回にちょっとしか使わないから、余らせてしまう」とおっしゃる方が大半です。
あなたはいかがですか?
確かにショウガは、「ニンニク・ショウガ 各少々」やら「ショウガ 1かけ」やらと書かれていて、大量に使う機会は少ないかもしれません。
ただ、ショウガは少量でもパンチがあります。
さらに、いろいろなシーンで活用することができます。
基本的に料理はなんにでもあいます。ただ、食物繊維がとても多く、煮崩れることはありません。タマネギのように長時間加熱したら、煮崩れて小さくなることはありません。
だから、あまるに大きく切ってしまうと、口に入れた際に「おおっと!」というくらいピリッという刺激に襲われることがあります。切る際のサイズには注意しましょう。
あとは、保存方法を工夫することで、シナシナにせずに楽しむことができます。
おすすめの方法は2つです。
ひとつは、すりおろして冷凍。
製氷皿を使って、1回分くらいずつにわけて冷凍するととても便利です。使うときには製氷皿からパキッと出し、凍ったまま調理します。
とても便利です。
わたしがよくやるのは、生姜焼きなどのつけ汁にそのまま放り込んでしまう方法。しょうゆや酒が入ったボウルに入れると、自然と解凍されて手間なく簡単です。忙しい方にこそ、おすすめしたいショウガの保存と使い方です。
もうひとつは、スライスして乾燥。
ドライジンジャーというと、なんだがかっこよく聞こえますが、スライスしたショウガを盆ざるなどの上に広げて乾燥させます。
完全に水分を飛ばすようにしてもよいのですが、完全にドライにする前にも使えます。
わたしは基本的にメンドクサガリーズなので(笑)、スライスしたショウガを盆ざるに重ならないようにして日の当たる窓際に半日程度置くだけのことが多々あります。真夏はともかく、冬場は完全に乾燥することはありませんが、とくに問題なく使えています。
スライスしたショウガは、そのまま紅茶やハーブティーを楽しむときにプラスできます。とてもお手軽です。辛味が苦手という方は、そこにはちみつを加えるとぐっとのみやすくなります。
なお、スライスして乾燥させたショウガはラップフィルムで包んで持ち歩くこともできます。実は、この方法は以前職場の先輩がやっていて、なるほどな、と感心したのです。
先輩曰く「職場でお茶を飲むときに、ちょっと気分転換したいときってあるじゃない? そんなときに紅茶とショウガを組み合わせると、すっきりするわよ」とのこと。
真似をしたことがありますが、お手頃価格のティーバッグの風味がぐっとよくなりました。試してみるのもよいかもしれません。
■干すことでショウガパワーが凝縮。冷え性改善にさらにプラスになる!?
なお、スライスして乾燥させたショウガは、単にスライスしただけの生の状態よりもぐっと小さく縮みます。シナシナのヘロヘロになります。
小さくなっても、成分そのものは変わりません。つまり、小さい分、成分が凝縮されてパワーアップしている、ともいえます。
さらにいうと、食べ物の腐敗の理由の多くが「水分」です。水が含まれることで、食べ物は腐りやすくなります。
だから、ショウガは乾燥させることで日保ちがするうえに、かさが減って収納しやすくなります。
冷え性改善の元となり得るショウガを、長くキープできるうえに、コンパクトに収納できる。これって、実はすごいことです。おすすめです!
写真のように細かくして干すのもありです。これなら、料理にたくさん使えますね。
■野菜ヲタクからの手紙を受け取っていただけませんか? ショウガで冷え性を改善するようなお得な情報をお届けします。そして、今なら体質改善チェックシート&野菜ヲタクからの食養生アドバイスつき!
ベジ楽では、毎週火曜日に「オイシイ野菜の話」を無料で配信しております。
今なら「無料体質診断」もついています。ご興味のある方はぜひ!
画像をポチリとしてみてくださいね。
■まとめ
いかがでしたか? ショウガの魅力を感じていただけたでしょうか?
今回の記事をまとめると…
1.お風呂上がりの「あとちょっと」の家事はストップ! 冷え切った身体は寝つきが悪くなります。
2.お風呂で体温が上がり、じわじわと下がり始める瞬間が絶好の入眠タイム!
3.ショウガの成分ジンゲロンとショウガオールに注目!
4.血行をよくして、冷え症改善にはジンゲロン!
5.腐敗防止効果を期待するなら、ショウガオール!
6.ショウガはすりおろして冷凍保存か、スライスして乾燥保存が基本。
7.スライスして乾燥させたショウガは飲み物の入れるのがおすすめ。
ショウガの魅力を味方にして冷え性改善を目指してみましょう!