こんにちは。
やさい薬膳料理教室「ベジ楽」の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日もやさい薬膳料理を作っています。
Contents
■カラフルトマトがいっぱい
野菜売り場に並ぶトマトが、ここ数年で本当にカラフルになりましたね。
「トマト=赤」という方程式(?)を覆すほどの勢いで、イエローやオレンジ(これらはもはや一般的)、グリーン、ブラックといったカラフルなトマトがいっぱいそろっています。
形も大きさも見事なまでにいろいろで、見ているだけで楽しいですね。
どれがいい、ということはないので、ぜひ好みのものを探してください。
ちなみに。
わたしはアイコとサンロードが大好きです。とくにサンロード!
光樹トマトというブランド名で販売されていることもあるので、見かけたらぜひ食べてみてくださいね。
■トマトは栄養ドリンク⁉
トマトにまつわることわざはいくつかあります。
ことわざを迷信と考えるか、先人の知恵と考えるかは、意見の分かれるところですが、食に関しては「先人の知恵」だとわたしは考えています。
トマトが赤くなると医者が青くなる
トマトのある家に胃腸薬なし
どちらもヨーロッパのことわざです。
ざっくりまとめてしまえば、「トマトは身体にいい」ということなのですけれども。
薬膳とは無関係のヨーロッパでも、先人は経験的にトマトのよさを知っていたのでしょう。もちろん、薬膳的視点からいってもトマトはとても優秀です。
■トマトを考える
◇薬膳的視点から考えるトマト
トマトを薬膳で分類すると、「涼・甘」になります。
涼は身体を冷やすはたらきがあることを意味します。夏は身体に熱がこもりがちです。そのようなときに涼性のトマトを食べると、身体を内側から冷やしてくれます。
さらに、喉の渇きをうるおし、体液を補うことができます。
疲労回復効果も期待できるので、夏バテ気味の身体にも大いにプラスです。
◇現代栄養学的視点から考えるトマト
現代栄養学から見ても、トマトはとても優秀な野菜のひとつです。
トマトの赤い色はリコピンによるもの。このリコピンは抗酸化作用があることでも知られています。
抗酸化作用がある食べ物は、身体の老化を防いでくれます。つまり、アンチエイジング!
また、ビタミンCやビタミンEもたっぷりで、美肌効果も期待できる優れもの。
美容と健康の両面からいっても、トマトは積極的に食べたい野菜なのです。
■トマトはサラダだけじゃ、もったいない!
トマトをどのように召し上がることが多いでしょうか?
生でサラダというパターンが多いという方もいるでしょう。でも、サラダだけではもったいないです!
トマトは生で食べる場合と、加熱して食べる場合とでは、身体に与える影響が変わります。
生の場合には、身体を冷やす効果がとても高いのですが、加熱することで冷やす力が弱まります。
冷えが気になる方には加熱したほうがおすすめです。
さらに、加熱することによって血を補い、血行をよくします。とくに女性の場合、貧血が気になる方も少なくありません。そのような方にこそ、加熱したトマトはぴったりです。
また、トマトにはグルタミン酸やアスパラギン酸がたっぷり含まれています。
どちらもうまみ成分として知られています。さらに、アスパラギン酸は疲労回復効果もあります。
書けば書くほど、トマトの優等生ぶりがおわかりいただけると思います。
■美味しいトマトの見分け方
同じ食べるなら、美味しいトマトを選びましょう。
目安となるのは、ヘタの反対側。
ここに星のような線がクッキリ見ているものは、トマトの味が濃く美味しいです。ギュッとトマト味が凝縮されているような感じです。
皮にパンッとしたハリがあり、みずみずしいものもおすすめ。しわしわなのは、鮮度が落ちている証拠です。
また、ヘタのグリーンが鮮やかでピンとしているものを選びましょう。ヘタがくたりとしていたり、黄色に変色したりしているものは、収穫してから時間が経っています。
鮮度をしっかり見極めて選びましょう。
■おすすめのトマトレシピ
加熱して食べるなら、トマトソース等がおすすめです。
スライスしたトマトを焼いて、塩コショウで味付けするのもシンプルでおすすめです。焼きすぎでドロドロにしないように注意は必要ですが。
生で食べるなら、湯むきしたトマトを煮切ったみりんに漬けたマリネもおすすめです。
もっとも薬膳では皮も食べることを推奨していますが、「ベジ楽」では時と場合によっては美味しさのほうを優先します。
ゆるベジなので、そこは美味しさ優先で!
なお、トマトケチャップも家庭で作ることができ、それも美味しいですよ。ベジ楽でご一緒に作りませんか?
ご興味のある方はこちらまでお気軽にお問い合わせください。
なお、ライン@もご利用になれます。こちらかもお気軽にお尋ねください。