やさい薬膳料理教室「ベジ楽」の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日もやさい薬膳料理を作っています。
今日は、肌のくすみがテーマです。
Contents
■夏の終わりの肌のくすみ
まだ暑さが続いていますが、朝晩は少しずつ涼しくなってきましたね。
少しずつですが、秋が近づいているように感じます。
季節の変り目。
季節の変り目は、なにかと体調を崩しやすい方が増えます。自然環境が変わるのですから、それに合わせるように人間も変化します。
変化を起こせば、体調だって崩れることもあります。
体調の良し悪しはある程度仕方がないとしても、やはり女性にとってクリアな肌は憧れです。ぜひとも「夏の終わりのくすみ肌」から脱しましょう。
■くすみは瘀血が理由⁉
◇くすみの理由を知る
そもそも、くすみとは何が原因か、というところから始めます。
薬膳では「瘀血」がくすみの原因だと考えます。
瘀血とは、血液がスムーズにめぐっていない状態のことを指します。つまり、身体のなかを本来なら流れるはずの血液が滞っている状態です。
◇瘀血になりやすいタイプとは?
瘀血の状態になる可能性は、誰しも抱えているのが本当のところです。しかし、体質的に瘀血の状態になりやすい人はいます。
たとえば、日ごろから肩こりや腰痛、頭痛、(女性の場合)生理痛に悩まされている方は気をつけたほうがよいかもしれません。
これらは血液がスムーズに流れないことで起きるので、瘀血になりやすいタイプの方(あるいはすでに瘀血の状態になっている方)が感じる症状の代表的なものです。
また、瘀血タイプの方は肌のくすみやシミ、あざができやすいのも特徴です。
その原因は、ひとつにしぼるのが難しいのですが、過度の疲労やストレス、厳しい暑さや寒さが原因となることが多いです。
夏の終わりに肌のくすみが気になるという場合は、暑さで血流が少しずつ悪くなったり夏の疲れがたまったりしたことが原因だと考えてもいいでしょう。
■瘀血をとるには、血行をよくすることがイチバン!
瘀血の状態を脱するのに必要なのが血行をよくすることです。薬膳では「行気活血(こうきかっけつ)」と言います。
血の巡りをよくするために向いている食材は…
タマネギ
青梗菜
菜の花
ニラ
パセリ
三つ葉
レンコン
鯖
鰯
菜の花のようにどうやっても手に入らないものや、ニラのように大きく旬を外れているもの(ニラは春が旬です)を除いて、手に入りやすいものもありますね。
これらを中心に献立を考えるのもおすすめです。
鯖や鰯は主菜に盛り込みすい食材ですが、皆さんが意外と悩まれるのがパセリです。
パセリはたしかに主菜にはなりにくいのですが、たとえば…細かく刻んでスープにどっさり入れこんだり、炒め物に使ったり、フライの衣に使ったりすると、想像以上に食べる機会がありますよ。
余談ですが、薬膳では「揚げる」という調理方法をあまり推奨していません。でも、わたしは食べたいときには食べる、というスタンスで作ります。そしてガッツリ食べます。
揚げ物ってパワフルな食事だから、作っても食べてもエネルギーがもらえる気がするのです。
ただ、油の管理や揚げたものをいつまでも放置してしまうということはしません。それについても理由があるので、これは後日また詳しく書かせていただきますね。
タマネギと青梗菜を炒め、刻んだパセリをささっとふる、これでくすみ対策の一皿は完成です。
鰯のつみれにすりおろした玉ねぎをプラスして、つみれ汁にしてもいいですね。ショウガを加えれば冷え対策にもなる、味噌汁になります。
薬膳と聞くと、多くの人が「難しい」と感じるようですが(わたし自身もかつてはそうでした)、実は日ごろから多くの人が食べている食材を意識するだけでいいのです。身構えずに食べてみてくださいね。
■日焼けには美白効果のある食べ物を!
肌のくすみと併せて、夏の終わりに気になるのが日焼けです。
日焼けは美肌の大敵。焼けないように過ごすことがベストですが、ずっと室内に引きこもっている訳にはいきません。
気をつけていても、うっかり焼けてしまうこともありますよね。
わたしの場合、基本的に移動は自転車なので気をつけていても焼けてしまうこと多々。
日焼けした肌にも、効果的な食べ物があります。
はと麦
柿の葉
どちらもお茶で取り入れるのが手軽で長続きしますよ。
はと麦はとくに美白効果が高いです。柿の葉は色素沈着を防いでくれるので、シミやそばかすに効果的だと言われています。
同時に、肌を保護し健やかにするはちみつやゴマ、ヤマイモなどをあわせて食べるとより効果があがります。
なお、現代栄養学では美白にはビタミンCが効果的だとされています。
ビタミンCをたっぷり含む野菜でおすすめなのが…
パセリ!
そうです、瘀血にも効果があるパセリが現代栄養学の分野でも堂々とランクインしています。
ぜひ、パセリを積極的にとってくださいね。
■運動不足も美肌の大敵です!
運動はお好きですか?
上手い下手はまったく別問題として、わたしは運動は好きです。見るのも、参加するのも。
実は、運動をしない状態は肌にとって健全ではありません。
身体を動かすことで血行がよくなると考えらえるからです。
運動ときくと、汗をかき息を切らし、何やらとても大変というイメージがあるかもしれません。実際、わたしもそう考えていたことがあります。
でも、ベジ楽が提案する運動とは、いつもより姿勢よく歩く、エスカレーターではなく階段を歩く程度です。
無理はいけません。ハードである必要はありません。
なぜなら、日々続けることが大切だとベジ楽では考えているからです。ゆる~くないと続かないですものね。
今日はわたし、ちゃんと階段を使って家から出ました。とはいえ、我が家は4階という低層階ですけれどもね。でも、チャレンジが大事! と、言い聞かせております。
皆さんはどのような運動をされていますか? よかったら教えてください。
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