こんにちは。
やさい薬膳料理教室「ベジ楽」の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日もやさい薬膳料理を作っています。
日差しが強いですね。毎日、へとへとです。
皆さんは、健やかな毎日をお過ごしでしょうか。
Contents
■日差しとシミソバカス
◇薬膳的 シミとソバカス、くすみの理由
日差しが強くなると、日焼けやシミ、ソバカスが気になりませんか?
わたしは気になりますっ!
若い頃は焼けてもすぐに回復していた人であっても、年齢を重ねると回復力が落ちたと実感することが多いようです。
ちなみに。
わたしは子供の頃から強い日差しが苦手です。
日に焼けると蕁麻疹が出て(俗にいう日光滲です)、痒くて痒くてたまらないのです。決して美白に熱心ではないのですが、結果的に日焼け対策はいつでも怠りません(怠れない、ともいいます)。
シミやそばかすの主な原因は皮膚で生成されるメラニンです。
メラニンは日差しから肌を守ろうと働いた結果なので、仕方ないのですが、それでも女性は気になるところです。
薬膳では、シミやそばかすは血がスムーズにめぐらないことが原因だと考えます。
(あくまでも薬膳では、ですよ)
血液がスムーズに流れずに体内にとどまってしまう状態を薬膳では「瘀血」と呼びます。この瘀血の状態になると、細胞が活発に生成されず、色素も停滞(色素沈着)してしまうと考えるのです。
◇シミ・ソバカス対策は 肝を養生して!
血液の流れや血液を生み出すとして、肝はとても重要な役割をはたします。肝にプラスになる食べ物をしっかりとりましょう。
タマネギやニラ、パセリがこれに当たります。
また、肝はストレスの影響を受けやすいと覚えておきましょう。
ストレスから解放されてリラックスする瞬間を意識的につくってみることをおすすめします。
ストレスでくたびれて、肌がくすんで…こんな負のスパイラルから脱したいものです。
ときには自分を甘やかしてダラ~リ。問題解決に臨まず、放置!
という方法も無きにしも非ず、です。美肌のためにね。
■その果物が日焼けの原因かも⁉ 光毒性をご存知ですか?
また、食べ物で日焼けそのものを予防する方法もあります。
もちろん、これによって絶対解決とは言えませんが、予防のひとつの方法として頭においておくのはプラスになると思います。
そのキーワードは、「光毒性」です。
◇紫外線に反応する果物
朝食で果物を食べる方も多いかもしれません。
「朝の果物は金、昼は銀、夜は銅」という言葉があるように、朝食時の果物はビタミン摂取に効果的です。
それだけではありません。果物に含まれる糖が目覚めたばかりの脳にプラスにはたらくためでもあります。
しかし、どの果物をどのようなタイミングで食べるかは意外と考えられていないようです。
果物のなかには「光毒性」と呼ばれる性質をもったものがあります。
これは、簡単に言ってしまえば紫外線に敏感な性質です。体内に取り込まれても、この性質は変わりません。
体内で、紫外線に過敏に反応します。
紫外線に反応すると、日焼けします。
果物の場合、光毒性の成分として「ソラレン」と呼ばれる物質を含んだものがあります。
この性質を持った果物を食べることで、日差しに敏感になってしまうのです。
健康のために食べたものが、美容の妨げになる! …恐ろしいですね。
では、実際にどの果物が、この「光毒性」を持っているのでしょうか。
キウイフルーツ、オレンジ、グレープフルーツ。
これらが、その代表格。
日差しの強い7月や8月、そして5月には、できれば避けたい果物です。
もっとも、夜食べる分にはまったく問題ないですし、むしろたくさんビタミンCを含むので、美白効果があるとされています。
これらを食べるなら夜がおすすめです。
反対に、光毒性のさほどない果物もあります。
リンゴ、イチゴ、バナナ、ブドウ、スイカ(野菜ですが)。
これらがその代表格。
朝からしっかり食べてください。
◇野菜にもある 光毒性
野菜にもこの「光毒性」を持ったものはあります。
キュウリ、セロリ、パセリ。
これらが代表的です。
美白を意識するなら、朝食には避けるといいですね。
光毒性のある果物や野菜が紫外線に反応するのは、体内に取り込まれてから約2時間後、という説があります。
外出予定のあるときはもちろんですが、室内にいても紫外線を浴びるので朝食のタイミングで光毒性のある果物や野菜を食べるのは避けたほうがよいかもしれません。
もちろん、夜はこちらもOKです。ぜひ積極的に食べてください。
ベジ楽では、このような「今、食べておこう!」という野菜や果物についてもお話をしますし、反対に「このタイミングでは避けておこう」という野菜や果物についてもお話をします。
実際にレッスンに入る前に座学として皆さんにお伝えしています。
もちろん、取捨選択は皆さんご自身に委ねられることですが、そのヒントとしていただけたら嬉しいな、と日々感じています。