やさい薬膳料理教室「ベジ楽」の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳」を楽しんでいます。
今日のテーマは「パセリ」です。
■パセリは主役にならない?
パセリには、どのようなイメージがありますか?
飾り? 付け合わせ? 彩り?
これらは、レッスンにいらした方の感想です。うんうん、どれもわかります。
わたしも以前は同じでした。
確かに、パセリだけをムシャムシャ食べてください、と言われたら「え」となるかもしれませんが(ごめんね、パセリ)、単なる飾りとも付け合わせとも思っていません。
パセリは、立派な野菜のひとつです!
…脇役になりやすいことは否めませんが。
■パセリをどう食べたらいいの?
そこで、パセリの食べ方について考えてみたいと思います。
パセリは緑黄色野菜です。
わずかな苦みと清涼感のある味は、肉や魚との相性がとてもよいです。
グラタンなど、クリーミーな料理にもアクセントになっておすすめです。
フライなどの衣にもおすすめです。わたしは、パン粉の倍以上入れてしまい、緑の衣にすることもあります。
パセリ=付け合わせ
この方程式(?)を、一度忘れてみてください。
アイデアひとつめ、単なる緑の野菜として使ってみましょう。
アイデアふたつめ、薬味として使ってみましょう。
使い方はアイデア次第で無限に広がります。単なる飾りではもったいないですよ。ぜひ多用してみてくださいね。
■パセリは薬膳的に優秀な野菜です!
パセリを薬膳で分類すると、「温・辛」となります。
温は、文字どおり身体を温めてくれます。さらに、血のめぐりをよするので、手足の冷えの改善を期待できます。
胃腸を整えることもできます。これによって食欲不振を改善したり、疲労回復を見込めたりします。
辛は、気のめぐりをよくすると言われています。「気」とは、気力とも呼ばれるものです。
薬膳では、生きる力やポジティブなパワーを指します。
辛の食べ物は、前向きに元気よく過ごす力をくれる食べ物だと考えてください。これって、すごーく嬉しいですよね。
なんとなく気分が乗らない日は、誰にでもあると思います。そのような日はゆっくり休めればよいのですが、仕事があったり家族がいたりするとそうもいかないこともあるでしょう。そのようなときに、辛の食べ物の力を少し借りてみましょう。
これさえ食べれば大丈夫、というわけではないのですが(と、わたしは考えています)、プラスになることならジャンジャン取り入れてみてはいかがでしょうか。
さて、辛の食べ物は、さらに血行をよくする効果があります。これは先ほどの温の性質でも見られましたが、身体をポカポカ温めくれるという意味です。冷え性の方や、肩こりに悩まれている方はぜひお試しください。
さらに、現代栄養学でいうと、パセリは鉄分やカルシウムがとても豊富です。
鉄分は貧血の予防と改善を期待できます。さらに、カルシウムは骨や歯にプラスにはたらきますね。
どちらも女性にはとくに必要とされる栄養素です。積極的に摂っていきましょう。
ちなみに。
血のめぐりをよくする、血行を促進するということは、美肌にも繋がります。
肌美人を目指す方には、パセリが断然おすすめです!
■パセリのおすすめ保存法
パセリは一度に食べきれないという方も多いと思います。実際に、食べきれないから購入しないという声も聞きます。
でも、先ほどから書いているように、パセリはとっても魅力的な野菜です。
一度にたくさん食べられればベストですが、それが難しいケースもありますね。
そのようなときには、冷凍保存がおすすめです。
パセリを洗って、食品用の袋にそのまま入れて冷凍庫へ入れます。凍ったら袋ごとモミモミとしてください。
すると、袋の中でパセリが粉々のみじん切り状態になります。
それを適宜取り出して使うだけなので、たっぷり楽しめます。太い茎の部分も手でパキパキ折って使いましょう。
冷凍すれば約2週間はもちます。2週間あれば、使いきれると思いませんか? ぜひ召し上がってくださいね。
■美味しいパセリの見分け方
どうせなら美味しいパセリを選びましょう。
とういわけで、見分け方についてです。
パセリは緑が濃いもの、葉が細かく縮れているものが美味しいです。
他の葉物の野菜と同じように、瑞々しいものがベストです。
売り場で(怪しまれない程度に)チェックして美味しいパセリを購入してください。