日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳」を楽しんでいます。
と、久々の投稿になってしまいました。
寝不足と体調不良には気をつけないといけない、ということを実感しています。
皆さんも急に寒くなったので、体調に気をつけてくださいね。
さて、気を取り直して大豆の続きです!
豆腐です。
■豆腐は大豆の加工品
豆腐はなにから作られていますか?
この質問に、多くの方が「大豆!」と答えられるのではないかと思います。
そうです、豆腐の原料は大豆です。
先日、大豆の話を書きましたが、豆腐も大豆の子供です。
簡単に豆腐の作り方をザッと説明すると、
温めた豆乳ににがりを加えるだけ。
これ、実はご家庭でも作れます。
にがりは、大きめのスーパーなら豆腐売り場の隅に置いてあります。
豆乳は「成分無調整」と表記されているものを選んでくださいね。
寄せ豆腐なら、食卓で鍋をつつきながら作ることもできておすすめです。
パーティーメニューしてもいいですよ。ヘルシーに盛り上がれます。
なお、加熱した豆乳の表面に張った膜は「湯葉」です。
これも美味しいですね。
■豆腐を薬膳で見てみる
豆腐を薬膳で分類すると「涼・甘」。人によっては「寒」に分類することもあります。
大豆が「平」であることに対して、豆腐になるとひんやりと身体を冷やす性質に変わります。
夏場に「冷奴」を食べるのは、薬膳的には理にかなっているのですね。
身体に熱がこもりやすい、のぼせやすい方にはとくにおすすめします。
また、身体にうるおいを与えるので、朝目が覚めたときに喉の渇きを覚えるような方にもいいですね。うるおい、大事ですよ。
ただ、「涼」という性質であることから、冷え性の方は食べないほうがいいのかな、と思われるかもしれません。
たしかに、そのまま食べるのはおすすめしません。
が、しかし。
「涼だから」という、一部分だけを見て美味しいお豆腐を諦めてしまうのは、食いしん坊のベジ楽としては残念過ぎる!
こういう場合は、「冷えない工夫」をしてみましょう。
■冷え性の方は豆腐にネギをプラス!
豆腐の涼性を弱める食材といえば、「辛」の性質のもの。
たとえば、ネギや大根、紫蘇、ニンニク、ニラが代表的。
ここで、「ん?」と気づかれたことはありませんか?
そうです、薬味です。
ネギも大根(大根おろし)も、紫蘇もニンニク(おろしニンニク)もいわゆる薬味と呼ばれるものですね。
そう、豆腐に薬味を添えるのは豆腐の涼性を抑え、必要以上に身体が冷えないようにバランスをとってくれているのです。
また、加熱することで食べ物の涼性は弱まります。
湯豆腐は、その意味で冷え性の方が豆腐を楽しむのにぴったりの食べ方なのですね。
湯豆腐にネギをそえていただく。
これ、昔から伝わる知恵料理です。
■湯豆腐といえば京都?
湯豆腐といえば、京都を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
確かに、京都の湯豆腐はとても有名です。
そして、実際に京都でいただく湯豆腐はとても美味しいです。
気分も大いに「オイシイ」を増してくれると思うのですが、気分って料理においてとても大切なポイントです。
ただ、わたしは佐賀にゆかりがあるせいか、佐賀の嬉野温泉の湯豆腐がイチオシです!
これはもう本当に美味しい。
トロトロになったお豆腐がしみじみ…あああ、食べたくなりました。
実は、嬉野温泉の湯豆腐は、温泉水でお豆腐を炊くのです。
するとアルカリ性の湯が豆腐の表面を溶かして湯が白濁し、お豆腐も角がとれてとろ~っとなるのです。
ちなみに。
温泉がない場合(ふつうは手に入りませんが)、重曹を使っても同じような湯豆腐を楽しめます。
お湯1リットルに対して重曹2~3gを目安にしてください。
でも、やっぱり一番のおすすめは温泉で作る湯豆腐です。
もっとも、身体を冷やさないようにネギをプラスしてくださいね。