日本で唯一の「ゆるベジらく膳料理教室」【ベジ楽】の林かよこです。
福岡・姪の浜で今日も「ゆるベジらく膳」を楽しんでいます。
冬に美味しい大根について、の続編です。
Contents
■薬膳ベースのゆるベジらく膳的 美味しい大根の選び方
美味しい大根…皆さんはどこをチェックして選んでいますか?
わたしの場合、
1.ハリ
2.重さ
3.形
4.ひげ根
大きくこの4つをチェックしています。
まず、ハリ。
全体にみずみずしくパーンッとしたハリがあるものが美味しいです。葉つきの大根がある場合は、葉のハリや瑞々しさもチェックです。
葉が黄色っぽく変色していたり、カサカサしていたりするものは、収穫後時間が経っていることを示しています。
そして、重さ。
これは大根に限ったことではないのですが、野菜は重量感がとても大切です。
手にしたときにズッシリとした重さがあるものは、中身がギュッとつまっていて、水気もしっかり残っていて美味しいことが多いです。
さらに形。
すくすくまっすぐ育った大根は、筋っぽさを感じません。こういうところ、人間と同じだなぁ、とわたしは思うのですが、皆さんはどう思われますか?
すくすく育った方って、まっすぐな方が多いように感じるのです。人間も。
最後は、ひげ根。
これは根菜全般に当てはまることなのですが、ひげ根が立派に伸びているものは避けましょう。ひげ根の跡がクッキリ大きいものも避けてください。
ひげ根がしっかりしているものは、根を伸ばすことにエネルギーを注いでしまっているので味は落ちてしまうのです。
■ベジ楽でおすすめしている大根の保存方法
葉つきの大根を購入した場合、葉と根(白いところ)を切り離す!
これは買ったらすぐにやりましょう。
葉をつけたままだと、葉に大根の水分を全部とられてしまいます。葉は大根にとって大切な成長源。大根からジャンジャン水分も栄養も奪ってしまうのです。
結果、大根はスッカスカになってしまう、というわけ。これはダメです!
葉は葉、根は根。
バラバラにして保存してください。
切り離した後は、それぞれ新聞紙に包んでさらにビニール袋へ入れて冷蔵庫の野菜室へ。
とくに葉は早めに召し上がってください。
新聞紙は、本当に便利な存在です。
野菜全般に効果的! 読んだ後は単なるゴミになってしまいますが、捨てる前に野菜のためにひと肌脱いでもらいましょう。
ちなみに、わたしは単なるビニール袋ではなく、野菜保存用の袋を使っています。
わたしは地元の生協で購入しているのですが、最近はアチコチで販売されているようです。ダイ〇ーさんをのぞいてみたら、ちゃーんとありました。価格もかなりバラつきがあるので、効果もバラつきがあるのかな…?
葉も大根も、最後のひと口まで美味しくいただくために、ぜひともお試しください。
保存は、バラバラに! 新聞紙を使って!! ですよ。
■薬膳ベースのゆるベジらく膳では、大根の葉も捨てません!
さて、先ほど大根の葉について書きましたが、大根の葉もしっかり食べましょう。
大根はアブラナ科でクセが少ないので、葉も美味しくいただけます。
これが人参の葉になると…ちょっとクセがあるので、ひと工夫必要になるのですが。でも、大根は大丈夫。
ちなみに、大根の葉は緑黄色野菜です。大根の根のほうは単色野菜。
なにをもって緑黄色野菜になるかといいますと、カロテンの量に関係しています。
可食部(食べられる部分ということです)100gにつき、カロテンが600μg以上含まれていれば緑黄色野菜に分類されます。
カロテンは抗酸化作用があるとされています。つまり、アンチエイジングですね。
さらに皮膚や粘膜を健全に保ったり、免疫力をアップしたりするとされています。
葉にはカロテンのほかにも、カルシウムや食物繊維、ビタミンCが含まれています。どれも健やかな肉体には欠かせない栄養素ばかりです。積極的にとりたいですね。
カロテンは油と一緒に食べると吸収率が上がるとされています。
油でさっと炒めたり、油揚げと煮たりするのがおすすめです。
ベジ楽では、さっと湯がいた大根、ゴマ油でカリカリにしたちりめんじゃこ、梅(またはゆかり)、ゴマ、削り節を混ぜ、しょうゆで軽く味付けしたものを「即席ふりかけ」として食べています。
簡単ですが、これがなかなか美味しいのです。お試しください。
■大根は食べる場所で味が変わります
大根って長くて大きいですよね。あ、聖護院大根や桜島大根はまた別ですが。
一般的な「青首大根」でここではお話をさせてください。
大根は、場所によって味が異なります。大きく3つにわけて、それぞれの特徴とおすすめの調理方法についてご紹介します。
◇薬膳ベースのゆるベジらく膳的 大根の先端部分の食べ方
いちばん辛い部分です。繊維も多く、水気も少ないので、加熱して食べるのがおすすめ。加熱するなら味噌汁に入れるのもいいですね。
加熱しないなら、漬物がぴったりです。
◇薬膳ベースのゆるベジらく膳的 大根の中央部分の食べ方
辛みが少なく、水分たっぷり。固さもあるので、煮崩れしにくい特徴も。
おでんやふろふき大根に入れると、その実力を発揮する部分です。
◇薬膳ベースのゆるベジらく膳的 大根の上の部分の食
もっとも葉に近い部分です。ここは、甘みがとても強いので、生食向き。大根おろしやサラダにぴったりです。
まあ、あえて先端部分でからーい大根おろしを作りたい! なんてこともありだとは思います。それはそれで、「ゆるベジらく膳」ですから、ご自身の心地良いところで召し上がっていただければいいかな、と思っています。
それでは、また!